Vol.006
角田盆地に広がる田畑や、市中を悠々と流れる阿武隈川…。豊かな自然あふれる角田市には、その風土に育まれた食材がいっぱい!さらに宇宙の魅力を体感できる施設、地元で人気の新店など、個性が光るスポットが目白押しです!
※新型コロナウイルス感染拡大により、記載の情報が現況と異なる場合がございます。お出掛けの際には事前にご確認ください。
角田市の魅力を表す、5つの"め"をご存知でしょうか?
<米・梅・豆・夢・姫>です。
米・梅・豆/角田の豊かな食文化の象徴
夢/JAXA角田宇宙センターなど、宇宙や科学への夢
姫/領主である角田石川家3代目当主・石川宗敬公へ嫁いだ伊達政宗公の次女・牟宇姫(むうひめ)
これらの5つのめを中心に、新鮮な野菜や加工品、お菓子、グッズなどを手に入れることができるのが2019年にオープンした「道の駅かくだ」。週末になると仙台をはじめ、福島県からも多くの人が訪れます。
バラエティー豊かなラインナップの中で、一番人気は梅干し。角田の梅干しの特徴は、昔ながらのすっぱさ!添加物を使わず、シソと塩のみで丁寧に手作業で漬け込まれています。梅ドレッシングや梅うどん、梅餃子など、角田ならではの梅を使った商品もお試しを。
お菓子の目玉商品は、道の駅かくだオリジナルの「かくどら(216円 税込)」。角田産米を自家製粉し、こだわりの生地に焼き上げた四角いどらやきで、生地に練り込まれた地元産の味噌「あやちゃん味噌」が、あんの甘さを際立たせます。
お酒好きの方には、地域で収獲された宇宙芋を使用した芋焼酎「むう姫の恋(1,760円 税込)」を。ほかにも、伊達政宗公から牟宇姫へ数多くの手紙が送られた史実にちなんだ文房具、宇宙食といった宇宙にまつわるグッズなども並び、角田のお土産探しにぴったりの施設です!
なお、道の駅かくだは隣接する「かくだスポーツビレッジ」と連携しており、ウォーキングステーションとして、コースにも組み込まれています。ここを拠点に、のびのびと体を動かしてみてはいかがでしょうか?
宮城県角田市枝野字北島81-1[ 地図 ]
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Tel.0224-61-2850
角田の広大な田園地帯から一歩、住宅地へ入った先にある古民家。ここが地元の方や、県内外のパン好きが足繁く通う「hori pan -ほーりーぱん-」です。オーナーの堀畑さんは、仙台市内のイタリアンレストランなどで修業を積み、柴田町にある蕎麦屋の一角でパンを販売。その後、2013年に現在の場所で本格オープンする前にはパンの本場・フランスで知見を深めました。
畳の上の棚には、「なるべく地元の素材を使っている」というパンが並んでいます。お店の一押しは「カンパーニュ(1ホール874円・ハーフ453円 税込)」。「カンパーニュなどハード系のパンは、そのまま食べると固くて食べにくいというイメージを持っている方も多いと思いますが、1cmほどの厚さにスライスすると食感も柔らかくなり、十分に風味を堪能できます。オリーブオイルを引いたフライパンに押し焼きするのもおすすめです!」と手振り身振りを交えて話す堀畑さん。
その情熱には並々ならぬものがあり、お客さんに食べ方のアドバイスをすることもよくあるそう。「何としてもパンのおいしさを楽しんでいただきたいので、その場で切り方などを話し、試食をすすめることもあります。例えばフランスなどでは時間がたったパンをスープやサラダに使ったり、料理に使ったりするんです。そういったパンのさまざまな味わい方を伝えたいですね」。
このほかにも生地のモチモチ食感が特徴の「くりぃむぱん(259円 税込)」や、外はカリカリ、中はしっとりと焼き上げた「カヌレ(183円 税込)」なども人気です。取材時には近所に住んでいる高齢の女性がふらりと訪れ、堀畑さんと親しげに会話するシーンも。ぜひ堀畑さんとお話ししながら、お好みのパンを探してみてください!
宮城県角田市島田字涎8-2[ 地図 ]
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Tel.022-466-4138
台山公園内にある「角田市スペースタワー・コスモハウス」。現地にそびえる、日本初の純国産型ロケット「H-Ⅱロケット」の実物大模型の高さは49m!遠くからも、その姿を見ることができ、角田市を象徴する建造物です。
この模型の高さが体感できる展望塔では、地域の雄大な風景を360°見渡すこともでき、エレベーターで上昇する際には「8、7、6…」というロケット打ち上げのカウントダウンに続き、「ゴーッ!」と発射時の轟音が流れるユニークな仕掛けも♪さらに宇宙服のレプリカを着て記念撮影すれば、気分は宇宙飛行士です!
コスモハウス展示館ではH-Ⅱロケット第2段エンジンの実物展示や、ロケットなどの模型、パネルなどで宇宙の魅力を紹介。映像やクイズなどもあり、子どもにもわかりやすい工夫が盛り沢山です。
売店コーナーには文房具や天体観測ツール、宇宙食、ガチャガチャなど、宇宙グッズが幅広くそろっています。人気商品の一つが「白パズル(104ピース440円 税込)」。実際の宇宙飛行士の訓練に使われるアイテムの簡易版ですが、絵柄がない真っ白なパズルは大人でもなかなか難しく、このコロナ禍の中、ご自宅でお子さまと一緒に挑戦される方も多いそうです。
入館料:高校生・一般(380円 税込)中学生以下無料
宮城県角田市角田字牛舘100[ 地図 ]
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Tel.0224-63-5839
角田といえば、日本の宇宙産業を牽引するJAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)の研究所「角田宇宙センター」があることでも有名です。日夜、最先端の研究が進められている施設では、その一部を「宇宙開発展示室」として一般に公開しています。今回は前所長の吉田さんに施設内をご案内いただきました。「この場所は元々、海軍の火薬しょう(爆薬・火薬などの工場)でした。その立地特性などから、ここに研究所が建てられました」。
主にロケットの心臓部となるエンジンの研究開発を行っている「角田宇宙センター」。施設内には、エンジン関連の部品を中心に貴重な史料や展示が充実しています!その中でも見逃せない展示品の一つが、水深約3,000mから回収された「H-Ⅱロケット8号機LE-7エンジン」。吉田さんは「一度海に沈んだロケットのエンジンを見られるのは、国内ではここだけです。この部品の破損状況から、打ち上げ失敗の原因などが判明しました」と説明してくれました。
また、さまざまな実機と共に、エンジンの研究開発の歩みを紹介するパネル、これまでに打ち上げられたロケット写真など、JAXAならではの国産ロケットの歴史を辿ることができる展示は一見の価値あり!
このほか施設には、JAXAで30年以上前から研究が進められている次世代型ロケット「スペースプレーン」についての展示も。「地上滑走路から宇宙まで飛行できるのが特徴で、実現すれば東京とニューヨークを1時間以内で移動できる速さです」と吉田さん。まるでSFのような未来に胸を高ぶらせながら、その仕組みなどを学ぶことができます。
出入り口には、宇宙食やJAXAのアイテムなどが購入できる人気の自動販売機が。また屋外には「LE-7エンジン」「H-Ⅱロケット第2段燃料タンク」などの実機も展示されています。冬季を除く週末にはスタッフの方が常駐しており、疑問などに答えてくれるそうで、宇宙好きの方は必ず訪れたい施設です!
宮城県角田市君萱字小金沢1[ 地図 ]
HP:https://fanfun.jaxa.jp/visit/kakuda/
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Tel.050-3362-7500
角田の住宅街に、2018年12月にオープンした「Cafe&Kitchen TERRIER(テリア)」。ランチタイムになると、アットホームな雰囲気の店内はすぐにお客さんでいっぱいになります。「店名はうちで飼っている3匹のヨークシャーテリアとカフェテリアを掛け合わせたものです」と説明してくれたのは、お母さんやお兄さんと一緒にお店を営んでいる関沢さんです。ご家族は震災前に南相馬市でカフェを開いており、被災後、お弁当などを扱う惣菜店に。それから各地へ移住した後、この場所で再びカフェをオープンしました。
お店の特徴は犬の肉球をモチーフにした、手作りの料理やお菓子の数々。「主に料理と和菓子は兄が、洋菓子は私が担当しています」と関沢さん。メニューの可愛らしい見た目はSNS映えもばっちりですが、味わいはどれも本格的。目も舌も大満足すること、間違いありません!
一番人気のメニューは、多彩な味わいが肉球型のプレートに盛り付けられた「週替わりプレート(1,000円 税込)」。また、週末限定の「大人のお子様プレート(1,000円 税込)」など、地域の食材をふんだんに活かした料理は食べ応えも満点です!
専門学校で洋菓子作りを学んだ関沢さんの一押しは「わらびもちロールケーキ(220円 税込)」。わらびもちとロールケーキの意外な組み合わせは味も食感も絶妙♪ショーケースにはスイーツが並んでいますが、どれも保存料などは一切使っていないので安心していただけます。和菓子、洋菓子ともに季節限定で登場する一品も見逃せません!お店ではバースデーケーキなどの注文を受け付けているほか、料理やお菓子のテイクアウトも可能です!
宮城県角田市角田字稔町13-1[ 地図 ]
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Tel.0224-66-5977
阿武隈急行線・角田駅のすぐ側に位置する、「仙南シンケンファクトリー」。ドイツ南部の古い街並みをイメージした敷地内にはレストラン、地ビール工場、ハム・ソーセージ工場などが建ち並んでいます。
施設の自慢はビールの本場・ドイツの伝統製法で醸造される地ビール「仙南クラフトビール」。代表的な銘柄は4種類。インターナショナルビアカップで2014年から5年連続受賞を果たした「ヴァイツェン」、同賞で2019年のカテゴリーチャンピオンに輝いた「スタウト」、「ピルスナー」、「ササニシキIPA」です。「昔ながらの製法に忠実に従って造っています。ぜひ、飲み比べて味の違いを楽しんでほしいですね」と話すのは、地ビール醸造・販売担当の岡さん。事前に予約すれば、地ビール工場の見学も可能で、岡さんやスタッフの方がガイドしてくれます。
レストランでは、地ビールと工場直送のハム、ソーセージなどを使用したランチやディナーが堪能できます(新型コロナウイルス感染防止のため、ディナーは休止中※2021年2月時点)。その中から、今回は「ヴァイツェン(グラス400ml 600円 税込)」と「ソーセージ3種盛り合わせ(1,600円 税込)」をいただきました!ヴァイツェンは小麦由来の濁りとフルーティな風味が特徴で、柔らかな味わいはビールが苦手な方にも好評です♪
仙南シンケンファクトリーのオリジナルレシピで作られるソーセージは、どれもしっかりと肉の旨味が感じられ、ビールと相性抜群!ほかにもランチでは角田産あか鶏のコンフィ、銘柄豚JAPAN Xのポークソテーなど、仙南地域の食材を使ったメニューが豊富です。
レストラン隣のファクトリーショップでは、クラフトビールやハム、ソーセージなどが購入でき、週末になると施設の広場で新鮮な野菜などが並ぶファーマーズマーケットが開催されることも。角田市の豊かな食文化を体感できるスポットです。
宮城県角田市角田字流197-4[ 地図 ]
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