みやとりっぷ
Vol.021

深い歴史が生み出した魅力の数々。
ゆっくり巡りたい、
蔵の町・村田町。

江戸時代に繁栄した商都の面影が残る「蔵の町並み」をはじめ、歴史に育まれた見所がいっぱいの「村田町」。落ち着きある町を散策して風情を感じたり、地元の人の話に耳を傾ければ、都会にはないさまざまな魅力に出会うことができます。

※新型コロナウイルス感染拡大により、記載の情報が現況と異なる場合がございます。お出掛けの際には事前にご確認ください。
※価格はすべて税込です。

このページでご紹介するスポット

  1. 名産のそら豆を多彩に味わえる「道の駅 村田」
  2. 貴重な展示は見応え十分!「村田町歴史みらい館」
  3. 江戸時代の風情が息づく「蔵の町並み」
  4. 人のつながりを生む雑貨店「余白 YOHAKU」
  5. 店主との会話にほっこり「カネショウ商店」
  6. 迫力満点のレースを観戦!「スポーツランドSUGO」

名産のそら豆を多彩に味わえる
「道の駅 村田」

東北自動車道・村田 IC のすぐ側に位置する「道の駅 村田」。白壁の土蔵をイメージした施設には、地域の新鮮な野菜とこだわりの名産品などがそろう物産コーナーや「レストラン城山」があります。

物産コーナーでは、旬の野菜や地元の人々から愛されるお菓子、子どもたちに人気の町の観光 PR キャラクター「くらりん」のグッズなども販売されています。

村田町の特産といえば、そら豆です。実が大きく、しっかりとした味わいが特徴で、即売会には遠方からもお客さんが訪れます。
物産コーナーには、そのおいしさを気軽に味わえる加工品が充実。高級バニラに、そら豆の風味をミックスした「そらまめアイス(378 円)」、そら豆のあんを入れて焼き上げたまんじゅう「そらまめくん(540 円)」、そら豆のパウダーをホイップクリームに練り込んだ「そら豆大福(110 円)」など、お土産におすすめの商品が取り揃えられています。

そら豆の味わいは「レストラン城山」でも楽しむことができます。今回は「天ぷらそら豆ざるうどん(1,200 円)」を注文しました。ほかのお客さんもそら豆ざるうどんを頼む方が多く、人気のほどがうかがえます。

そら豆うどんの一番の特徴は翡翠のような色鮮やかな麺で、村田町産のそら豆のパウダーが練り込まれています。その爽やかな色合いとつるつるモチモチ食感の細麺のうどんは、これからの暑い季節にぴったり!ぜひ、村田町の景色を眺めながら食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。

道の駅 村田

宮城県柴田郡村田町大字村田字北塩内41[ 地図

HP:https://muratamachi.info

●お問い合わせ

Tel.0224-83-5505(村田町ふるさとリフレッシュセンター)

貴重な展示は見応え十分!
「村田町歴史みらい館」

「道の駅村田」のすぐ隣にある、生涯学習施設「村田町歴史みらい館」。館内には図書室や研修室などがありますが、その中で見逃せないのが本格的な常設展示室です。

常設展示室では「石と土のささやき」「祈りと祭りの伝承」「道と蔵」の3つのテーマに分けた展示を行っており、村田町の歴史や文化などを学ぶことができます。展示は資料を身近に感じてもらえるように、ほとんどをガラスケースに入れずに設置。解説パネルにはわかりやすいイラストや写真を多く取り入れるなど、幅広い年齢の人が楽しめるよう工夫されています。

1つ目のテーマは「石と土のささやき」。村田町の原始から古代までを紹介するコーナーです。村田町では賀籠沢・一子沢遺跡から石器が発掘されるなど、約1万8,000年前の旧石器時代から人々の営みがあることが確認されており、歴史みらい館には土器や土偶、竪穴住居跡などの資料や模型が数多く展示されています。

2つ目のテーマは「祈りと祭りの伝承」。町に伝わる七福神舞や布袋踊り、神楽など民間信仰や郷土芸能を紹介するコーナーで、人形や写真で地域に伝承する風習を学ぶことができます。

3つ目のテーマは「道と蔵」。かつて紅花の取引などで栄えた町の歴史や村田商人の活躍を紹介し、当時の店蔵の様子などが再現されています。

このほかにも館内では同町出身で重量挙げ日本代表選手としてオリンピックで金メダルを獲得した三宅義信氏の偉業を伝えるコーナーや、多彩なテーマに深く迫る企画展示などもあり、入館無料とは思えないほどの見応えです。

村田町歴史みらい館

宮城県柴田郡村田町村田迫85[ 地図

HP:https://www.town.murata.miyagi.jp/kosodate/miraikan

●お問い合わせ

Tel.0224-83-6822

江戸時代の風情が息づく
「蔵の町並み」

江戸時代後期から昭和にかけて、村田町は仙台と山形を結ぶ街道の分岐点として、商都の賑わいをみせていました。特に紅花の集散地として、江戸や京都、大阪と活発な取引が行われ、「村田商人」の名前は全国へ。その後、明治、大正時代には紅花に替わって、繭や生糸が村田町から各地へ送られました。

村田町内の中心部には、その頃の栄華を伝える豪勢な商人屋敷が残っています。2014年には宮城県で初めて、歴史や文化を伝える貴重な集落や町並みの保存と整備を行う「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。

この「蔵の町並み」の最大の特徴は、重厚な店蔵と家屋の表門が一対となり、交互に建ち並ぶ景観。間口が狭く奥行きが深い「短冊形」の地割りが整然と並び、江戸時代の「町人地」の姿を今に留めています。

2022年3月に発生した地震などにより、一部の屋敷では補修工事が実施されていますが、店蔵を利用した雑貨店や喫茶店など、個性的な店が営業中。「みちのく宮城の小京都」とも呼ばれる風情ある通りを、ゆっくりと散策してみてはいかがでしょうか。

蔵の町並み

宮城県柴田郡村田町[ 地図

HP:https://www.town.murata.miyagi.jp/kanko/kankou_shisetsu/kuranomachi/index.html

●お問い合わせ

Tel.0224-83-2113(村田町 まちづくり振興課)

人のつながりを生む雑貨店
「余白 YOHAKU」

「『余白 YOHAKU』の店名のとおり、もしかするとこの店の商品は生活する上では必要ないものかもしれません。ただ人によっては、それがあることで心が安らいだ り、楽しい気持ちになったり。そんな商品をそろえています」。こう説明してくれたのは、店主の横山さん。築160年の店蔵を活用した店内には、食品や衣料品、陶器、雑貨など、横山さんが目利きした全国の逸品が並べられています。

以前から村田町のまちづくりに携わってきた横山さんが、同店をオープンしたのは 2020年のこと。その大きな理由は「古い建物を大切に活かしたい」という思いからでした。「新しいものも大切ですが、古いものは壊してしまうと、その歴史や価値が失われてしまいます。例えばこの蔵の梁も、今では手に入らない木材です。そういった特別な価値を感じてもらうためにも蔵を見るだけじゃなく、活用できる場所にしたいと思いました」と横山さん。

さらに「特にこういった伝統的な空間は、土地に馴染んだ空気が流れているからかクリエイティブな物事が生まれやすいんです」と続けました。商品の中には、パッチワークや小物作りにおすすめの色鮮やかな「会津木綿の端切れ(1,100円)」など、創造力をくすぐるアイテムも。

取材中には、福島で地域活性化プロジェクトを自ら立ち上げて活動している大学生が訪れ、横山さんがその道に詳しい知人を紹介するなど、新たなつながりが生まれていました。

なお、店は横山さんがいる土・日曜以外は、店のすぐ近くにある観光案内所「まちづくり村田」に声をかけることで入店することができます。

余白 YOHAKU

宮城県柴田郡村田町大字村田字町187[ 地図

HP:https://yohaku.shop

●お問い合わせ

Tel.022-224-3011

店主との会話にほっこり
「カネショウ商店」

蔵の町並みに店舗を構える「カネショウ商店」は、1841 年に創業した文具・雑貨店。昔懐かしい黒電話や鞄などが飾られた趣ある店内には、他の店ではなかなかお目にかかれないレトロな商品が並んでいます。

「村田を訪れた方たちが、商品を見てほっとしてもらえる店を目指しています」と穏やかな口調で話してくれたのは、店主の大沼さんです。この土地で生まれ育った大沼さんは、村田町の歴史についても非常に詳しい方で、紅花取引の歴史や「三方良し」の心得で知られる近江商人に通ずる村田商人の活動、気質などをまとめた『紅花と村田の一商人』、町に伝わる歳時記について記した『くれないの言づて』という書籍を自ら出版しています。

店では、大沼さんが蔵の町並みの成り立ちやかつての紅花取引について丁寧に教えてくれます。「せっかく訪れたのであれば、ただ町並みを見るだけではなく、その歴史を知ることで、もっとおもしろく巡ってもらえると思うんです」と大沼さん。

さまざまな商品の中で、これからの季節におすすめなのが「ひやしあめ(170 円)」。「京都など関西では定番の飲み物ですが、こちらで取り扱っているのは珍しい」という「ひやしあめ」を飲んでみると、どこか懐かしくさっぱりとした甘さで、蜂蜜と生姜が入っているため、夏バテ対策にも。店内の雰囲気と、よく冷えた「ひやしあめ」のおいしさに、まるで昔にタイムスリップしたような気分を味わうことができます。

カネショウ商店

宮城県柴田郡村田町大字村田字町33[ 地図

●お問い合わせ

Tel.0224-83-2027

迫力満点のレースを観戦!
「スポーツランドSUGO」

「東北のモータースポーツの聖地」として知られる「スポーツランドSUGO」。緑豊かな自然の中に、国際自動車連盟公認の国際レーシングコースやモトクロスコースなど 3 つのコースが設置されています。

東北では、国内外のビッグレースを観戦できる唯一のサーキットとして多くのモータースポーツファンに親しまれており、疾走するレーシングカーやモトクロスの姿、唸りを上げるエンジン、タイヤとアスファルトが擦れ合う音はどれも迫力満点です!

そしてレースイベント以外も楽しめるのが、スポーツランドSUGOの大きな魅力!レンタルカートでは、日本に2カ所しかない国際自動車連盟・国際カーティング委員会公認の1周984mの国際コースを走ることができ、気分はF1ドライバー!カートはレンタル用に開発されたもので安全性が高く、走行コースも側面がウレタン製クッションでカバーされているので、子どもや初心者でも安心して乗ることができます。

また、カートやオートバイクのライディング姿勢、ルール・マナーといった基本を学ぶことができ、サーキット・コースを使用した本格的な走行や模擬レースに参加できるスクールも開催されています。

さらにスポーツランドSUGOでは、グルメや遊びも充実!木々に囲まれたアウトドアエリアやお洒落なカフェテリアでは8月から11月にかけて、手ぶらでバーベキューや芋煮を味わうことができ、キッズパークには珍しい遊具も。大人も子どもも、思い思いの時間を過ごすことができます。

スポーツランドSUGO

宮城県柴田郡村田町菅生6-1[ 地図

HP:https://www.sportsland-sugo.co.jp

●お問い合わせ

Tel.0224-83-3111

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