みやとりっぷ
Vol.051

絶品グルメや歴史・文化まで、
利府町の個性あふれる魅力を満喫。

宮城県のほぼ中央部に位置し、仙台市や松島町、富谷市、塩竈市などと隣接している利府町。こだわりのグルメやスイーツ、地域の歴史・文化など、現地で体感したい個性溢れる魅力の数々をご紹介します。

※記載の情報が現況と異なる場合がございます。お出掛けの際には事前にご確認ください。

※価格はすべて税込です。

このページでご紹介するスポット

  1. ミシュランにも評価された絶品の味わいを「稲庭うどん 瀧さわ家」
  2. 厳選素材のシフォンケーキが人気「吉田シフォン」
  3. 雨の日でも自由に遊べる「利府町中央児童センター ぺあくる」
  4. 利府町の歴史を楽しく学べる「利府町郷土資料館」
  5. 仙台箪笥の魅力を体感できる「伝統的工芸品ミュージアム」
  6. オール利府メイドの洋菓子ショップ「mou mol molle(ムーモルモル)」

ミシュランにも評価された絶品の味わいを
「稲庭うどん 瀧さわ家」

景勝地・馬の背など、美しい景観から「表松島」と呼ばれる浜田地区に店舗を構える「稲庭うどん 瀧さわ家」。「先代の父が秋田出身で、ここで稲庭うどんの店を開きました」と説明してくれたのは、2代目の瀧澤崇さんです。

「津波で店が大きな被害を受け、父は店を閉める気でいました。ただ、その寂しそうな姿やお客さんからの『店を再開してほしい』という声から、店を継ぐことにしました」。元々、同店は秋田の老舗稲庭うどん店の暖簾分けとして創業。震災による閉店の危機を乗り越え、一念発起して店を継ぐ決心をした崇さんの手によって、再スタートを切りました。

店を再開するにあたって、「せっかくやるのであれば、秋田の老舗の味を超えたい」と崇さんはメニューを一新。秋田県内の稲庭うどん店を何十軒も食べ歩いて麺や出汁などの研究を重ね、秋田の製麺所の協力を得て、オリジナルの麺を開発。その味わいは高く評価され、宮城県版の『ミシュランガイド2017年版』でコストパフォーマンスが高い店に贈られるビブグルマンを受賞しました。

おすすめメニューの一つ、「二味せいろ」(1,250円)は胡麻味噌だれと醤油の2種類のつけダレで稲庭うどんが楽しめます。つややかな麺は角が立ち、もっちりとした食感とツルツルの喉ごしが絶品。秋田県産の醤油や熟成させたかえしなどを使った、こだわりのつゆとの相性も抜群です。

また、2024年5月には多賀城駅前に2号店がオープン。こちらは夜も営業しており、稲庭うどんのほか、利府や周辺地域の食材を生かしたさまざまなメニューを、地酒などともに味わうことができます。

稲庭うどん 瀧さわ家

宮城郡利府町赤沼字浜田100-83[ 地図

HP:http://www.takisawaya.com

●お問い合わせ

Tel. 022-364-4844

厳選素材のシフォンケーキが人気
「吉田シフォン」

三陸道・利府塩釜ICを出て、すぐ近くの住宅街にある、シフォンケーキのテイクアウト専門店「吉田シフォン」。ケーキを一つひとつ手作りしている吉田さんは、独学でお菓子作りを楽しむ中で「いつかお店を持てたら」と考えるように。2021年にオープンした同店は、仙台や県北などからもお客さんが訪れる人気店になっています。

吉田シフォンのシフォンケーキは、オイルやふくらし粉、砂糖などを使用せずに素材を厳選。宮城蔵王産の新鮮な卵、きび糖、北海道産小麦を使用し、「多くの方に安心して楽しめるおいしさを目指しています」と吉田さん。ご自身の好みでもあるという「しつこくなく、あっさりとしたやさしい甘さ」のシフォンケーキは、しっとり、ふわふわの食感が最高です。

ラインナップは「プレーンシフォン(350円)」「黒ごまのシフォン(360円)」「お抹茶のシフォン(420円)」の定番の3種類。さらに1カ月ごとに期間限定の味わいが並びます。

「1番人気は素材の味を楽しめるプレーンです。抹茶は点てて飲める京都宇治のものを使用していて、鮮やかな色も素材そのままなんです」と吉田さんはおすすめしてくれました。

営業は週3~4日で、シフォンケーキは開店してから早い時間に売り切れるものも。吉田さんは「開店から3年が経ち、少しずつ理想の店になってきましたが、もっと、さまざまなシフォンケーキをお届けするために挑戦中です!」教えてくれました。

吉田シフォン

宮城県宮城郡利府町加瀬洞メキ31-3[ 地図

●お問い合わせ

Tel. 070-8362-4576

雨の日でも自由に遊べる
「利府町中央児童センター ぺあくる」

0歳から18歳の子どもたちが自由に遊んだり、学習したり、くつろいだり、気軽に集まれる居場所として、2024年4月に開館した児童福祉の拠点となる「利府町中央児童センター ぺあくる」。名前の「ぺあ」は利府の特産品である「梨」と「組」を表し、「くる」はサークルの意味である「輪」と「来る」から。みんなで「輪」をつくり、楽しい場所になるようにという願いが込められています。

旧利府町公民館を改修整備した児童センターのシンボルとなっているのが、遊戯室「ぽっちぱーく」に設置された、利府の名産・梨の木をモチーフにした屋内大型遊具。「天空トンネル」や地上3mの高さの「空中回廊」など、吹き抜けの大空間を活用し、ロープを使ってよじ登ったり、ネットのトンネルをくぐったり、自由に遊びまわることができます。

その他にも、グッド・トイ賞を受賞したおもちゃなど、木のぬくもりを感じながら遊べる子育て広場「十符っ子」、屋外ではインクルーシブ遊具など誰でも一緒に遊べる児童広場や軽運動場なども整備されています。興味がある方は、ぜひ、施設のインスタグラムをチェックしてください。

利府町中央児童センター ぺあくる

宮城県宮城郡利府町中央2-11-2[ 地図

HP:https://www.pearkuru.jp

●お問い合わせ

Tel. 022-385-7707

利府町の歴史を楽しく学べる
「利府町郷土資料館」

利府町中央児童センター「ぺあくる」の3階にあるのが、児童センターと共に2024年4月にリニューアルオープンした「利府町郷土資料館」です。この施設では出土品などの資料や模型、紹介パネルなどで利府町の深い歴史を分かりやすく、楽しく学ぶことができます。

常設展示コーナーには、町内の遺跡から出土した考古資料が中心に展示されています。町内には縄文時代から近世にかけての遺跡が点在しており、これまで多くの発掘調査が行われてきました。

貴重な資料が並ぶ中でもぜひ見てほしいのが、郷楽遺跡(ごうらくいせき)から出土し、町指定文化財になっている「朝顔形埴輪(あさがおがたはにわ)」。古墳時代(6世紀)の円墳からほぼ完全な形で見つかった埴輪で、朝顔に形が似ていることから名前が付けられています。

硯沢窯跡(すずりさわかまあと)から出土した「宮城郡と刻まれた須恵器」には、「宮城郡」と当時の郡名が刻まれており、これは「宮城郡」を示す資料としては最古の資料です。

また、一際大きな展示は窯跡を原寸大に復元した「瓦窯跡復元模型(かわらかまあとふくげんもけい)」。町内からは平安時代の瓦を製作した窯跡が多数見つかり、製作された瓦は古代陸奥国多賀城などに運ばれて使用されたそうです。

さらに郷土資料館のキャラクターで「ミュージアムキャラクターアワード2024 第1位」にも選ばれた「あさガオー」と「みヤギー」が町内に伝わる伝説などを紹介しています。

民具展示コーナーには、明治時代以降の暮らしの移り変わりと共に変化してきた生活道具を中心に展示されています。
なお、郷土資料館ではインスタグラムやYouTubeなどでも、分かりやすく文化財の魅力などを発信中。ぜひご覧ください。

利府町郷土資料館

宮城県宮城郡利府町利府字新並松4番地[ 地図

HP:https://www.town.rifu.miyagi.jp/gyosei/soshikikarasagasu/syougai/bunka/3549.html

●お問い合わせ

Tel. 022-767-2197(利府町 教育部 生涯学習課 文化振興・リフノス係)

仙台箪笥の魅力を体感できる
「伝統的工芸品ミュージアム」

仙台箪笥や工芸家具の製造・卸・小売販売会社として1978年に創業した欅産業が、利府ショールーム内に2022年10月にオープンした「伝統的工芸品ミュージアム」。この施設では、仙台箪笥や漆について学び、100年を超えても使用できる耐久性や実用性を知ることができます。

宮城の伝統工芸品「仙台箪笥」の歴史は江戸時代に遡るとされ、仙台藩の武家や商家で刀や着物、証文などの大切な物を収めるためのものでした。その後、明治時代になると、美しい漆塗りや華やかな金具などの美術的要素が加わり、宮城県の各家庭で使われるように。欅産業では世代を超えて受け継がれてきた職人の手で、高い実用性と芸術性を備えた仙台箪笥を造り続けています。

施設内には、ずらりと仙台箪笥が展示され、製造工程や特徴がパネルで分かりやすく説明されています。さらに仙台箪笥と関連のある鳴子漆器などの工芸品も。工芸品の製造に使う道具などが展示され、詳細な解説も添えられています。

2025年の春頃からは、仙台箪笥の特徴の一つでもある金具を自らの手で箪笥に付ける体験ワークショップも定期的に開催予定。仙台箪笥の魅力に、より深く触れることができる施設となります。

伝統的工芸品ミュージアム

宮城県宮城郡利府町しらかし台6-14-4[ 地図

HP:https://www.sendaitansu.jp(欅産業)

●お問い合わせ

Tel. 022-356-6151(欅産業本社利府ショールーム)

オール利府メイドの洋菓子ショップ
「mou mol molle(ムーモルモル)」

宮城県産の牛乳や蔵王バター、那須御養卵をはじめ、厳選された国産素材を集めて、利府ですべて作る「オール利府メイド」にこだわっている洋菓子ショップ「mou mol molle(ムーモルモル)」。ユニークな店名の由来はフランス語で「やわらかい」「とろける」という意味に由来。広い店内では、生洋菓子をはじめ、バームクーヘン、ジェラート、チョコレート、焼菓子など、手作りのスイーツが並びます。

看板商品の一つが、「樹氷バームクーヘン」。蔵王の樹氷をイメージして、一層一層丁寧に焼き上げられたかためののバームクーヘンで、もちもちとした食感と香ばしさがたまらない一品。ホールタイプの他に、食べやすいカットタイプなども販売されています。

大郷町で作られている放牧牛乳をふんだんに使ったジェラートも人気です。乳製品を多めに入れ、地域のフルーツなどを贅沢に使用。なめらかで甘味を抑えた味わいに仕上げられており、季節により限定フレーバーも登場します。

その他にも人気No.1の「コンデンスミルククッキー」や焼きたてのおいしさが楽しめる「チーズパイ」、ジュエリーのような見た目の「ボンボンショコラ」など、あれもこれも買いたくなる品揃え。店内にはイートインスペースも用意されています。

また、週末限定で焼きたてお菓子の販売も。当日のお楽しみでバターの香り高いフィナンシェやマドレーヌなど、人気のお菓子1種が焼き上げられます。外側がカリっと中がふんわりとした、焼きたてでしか食べられないおいしさを、ぜひ!

mou mol molle(ムーモルモル)

宮城県宮城郡利府町沢乙字高島前54-3[ 地図

HP:https://moumolmolle.com

●お問い合わせ

Tel. 022-385-6518

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