Vol.058
薬莱山のふもとに広がる加美町には、地域の食材を活かした飲食店や、心も体も癒やされる温泉、家族で楽しめるレジャー施設など、魅力的なスポットが充実。豊かな自然の恵みを体感できる、加美町の旅をご紹介します。
※記載の情報が現況と異なる場合がございます。お出掛けの際には事前にご確認ください。
※価格はすべて税込です。
「加美富士」の愛称で親しまれる薬莱山のふもとに、レストラン「KAMIFUJI(カミフジ)」があります。このお店を2016年にオープンしたのは、それまで仙台で飲食店やアパレル店などを手がけていた加美町出身の大沼さんです。「もともと自分のライフスタイルにこの地域が合っていたというのもありますし、加美町の自然の豊かさやリゾートとしてのロケーションなど、地域の魅力や可能性を多くの人に感じてもらいたいと思ったんです」と話します。
その言葉通り、使用する野菜は近隣農家から直接仕入れたり、農産物直売所の「やくらい土産センター」で調達したものが中心。また、加美町にある「オダシマファーム」でのびのびと育てられた「おだしまポーク」を使用するなど、素材から調味料に至るまで、できる限り地域のものにこだわっています。
人気メニューは、地元産の野菜をたっぷり使った「やくらいスープカレー」(1,300円)。ごろごろと大きめにカットされた旬の野菜が、独自ブレンドのスパイスの効いたスープに溶け込み、ボリュームも満点です。チキンもホロホロになるまで煮込まれており、一度食べたらやみつきになるおいしさです。その他にも、加美町の米粉を使用して焼き上げるピザなど、多彩な料理を楽しむことができます。
店内は、どの席からも薬莱山を望める絶好のロケーションで、大きな窓越しに広がる四季折々の景色を眺めながら、ゆったりと食事を楽しめます。
2018年にはレストランに隣接してログハウスのペンションもオープン。さらに2022年にはキャンプサイト「クマさんキャンプ場」も整備し、草地・砂地・木くずの3つのエリアでキャンプが楽しめるようになりました。「夜には星空や夜景もきれいなので、ここでゆっくりと過ごしてほしいですね」と大沼さんは話します。
さらに、レストランが営業する建物内には古着やKAMIFUJIオリジナルアパレルなどを販売するヴィンテージショップ、スケボーランプやトランポリンなどのアクティビティ施設、飼料用サイロを改装したフィンランド式サウナなどもあり、薬莱山の自然の中で思い思いの時間を過ごすことができます。
宮城県加美郡加美町字味ヶ袋薬莱原1-146[ 地図 ]
HP:http://nobs.co.jp/kamifuji/restaurant/index.html
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Tel. 0229-25-8332
薬莱山のふもとに佇む「やくらい薬師の湯」は、環境省や観光庁など5省庁が後援して開催された「温泉総選挙2024」のレジャー・街ぶら部門で全国1位を獲得!さらに、ホスピタリティの高さが評価され、特別賞「おもてなし賞」も同時受賞するなど、全国の温泉ファンから高く支持されている、人気の日帰り温泉施設です。
施設の魅力の一つが、開放的な露天風呂。標高が高く、空気が澄んでいるため、昼間には薬莱山の自然に包まれた景色、夜には満天の星空を眺めながら、ゆったりと湯に浸かることができます。
大浴場は男湯女湯のそれぞれで100名が入れる広さを誇り、のびのびと入浴が楽しめます。温泉は神経痛・筋肉痛・疲労回復はもちろん、きりきず・やけどなどにも効果があるとされています。
さらに、サウナや水風呂も完備。たっぷり汗をかいて、体をととのえた後は、休憩スペースでひと休みを。食事処「キッチン木かげ」も併設されており、地元産の食材を使ったメニューが楽しめます。また「最果てCAFE -GLAND-(ぐらん)」では、ドリンクやスイーツを味わいながら優雅なティータイムを過ごすこともできます。
一日ゆったりと館内で温泉を楽しんだり、観光の途中に立ち寄って疲れを癒したり、加美町の自然を感じながら、リフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
宮城県加美郡加美町味ケ袋薬来原1-76[ 地図 ]
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Tel. 0229-67-3388
「やくらい 薬師の湯」に隣接し、加美町の食材と自家醸造の地ビールを楽しめる「レストランぶな林」。木のぬくもりを感じる明るく開放的な店内で目を引くのが、併設する地ビール製造所の大きな仕込み釜。そこで造られる出来たての「やくらい地ビール」を味わえる、ビール好きにはたまらないレストランです。
ビールの仕込みに使われるのは、船形山系の氷河層から採取された水。その名水を使って、ドイツの醸造技師から受け継いだ伝統製法を守りながら、一つひとつ丁寧に仕込まれる「やくらい地ビール」(グラス750円)には、個性豊かなおいしさが揃っています。
定番の「ピルスナー」は高品質なアロマホップのみを使用し、爽やかな喉越しとほどよい苦味が特長。南ドイツ地方で造られる白ビールスタイルの「ヴァイツェン」はバナナのような香りに例えられ、苦味も少なく白濁したコクが感じられる味わいが魅力です。また「デュンケル」はローストモルトの香ばしさが印象的な濃色ラガーで、さっぱりとした飲み心地。さらに、震災復興支援プロジェクトから生まれた「復興エール」や「GRAND HOPE」といったビールも楽しめます。
地ビールと一緒に楽しめる料理も、地域の魅力を凝縮して堪能できるラインナップ。じっくりと地ビールで煮込んだ「地ビールシチュー」(2,200円)は、肉の旨みとソースの深い味わいが絶妙な一皿です。また、旬の野菜を使ったパスタや、焼きたてのピッツァ、地元で作られているハムやソーセージなど、どのメニューも地ビールと相性抜群です。
宮城県加美郡加美町味ケ袋薬来原1-81[ 地図 ]
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Tel. 0229-67-5211
薬莱山のふもとにある「やくらいウォーターパーク」は、2000年のオープン以来、町内外の人々に親しまれてきた全天候型の温水レジャープール施設。四季折々の自然に囲まれながら、天候に左右されず一年中プールを楽しめるのが最大の魅力です。
館内には、25mプールや水深の浅い「子どもプール」をはじめ、多彩なプールが揃っています。中でも子どもたちに人気なのが、全長約50mのウォータースライダー。長いトンネルを高速で滑り降りるスリル満点のアトラクションです。
屋内40m、屋外50mの長さを誇る流れるプールでは、水の流れに身を任せてのんびりと過ごすことができ、「寝ながらジャグジー」でひと休みするのもおすすめです。また、ドイツの温泉療養館をモデルに設計された「バーディプール」では、ジェットバスのような泡が全身をやさしく包み込み、遊び疲れた体をゆっくりほぐしてくれます。
プールを満喫したあとは、温浴エリアへ。露天風呂では薬莱山の美しい風景を眺めながら、心身ともにリラックスできます。プールで思い切り遊んだり、温泉で体を休めたり、誰でも気軽に楽しめる、魅力たっぷりの施設です。
宮城県加美郡加美町味ケ袋薬来原1-333[ 地図 ]
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Tel. 0229-68-1133
©いがらしみきお/竹書房
©いがらしみきお/竹書房
2022年3月、中新田図書館内にオープンした「いがらしみきお ぼのぼの館」は、加美町出身で町の観光大使も務める漫画家・いがらしみきお先生の代表作『ぼのぼの』の世界を存分に楽しめるスポットです。
©いがらしみきお/竹書房
©いがらしみきお/竹書房
最大の見どころは、いがらしみきお先生の仕事場を再現した展示コーナー。愛用の机や椅子、卓上ライト、ペン、製図板などが並び、机の引き出しの中も開けて見ることができます。引き出しの中には色鉛筆やペン、筆洗など、創作に使われた道具がぎっしり。机の前には、先生が子どもの頃から親しんできたという、鳴瀬川越しに望む薬莱山の風景写真も展示されています。
©いがらしみきお/竹書房
©いがらしみきお/竹書房
©いがらしみきお/竹書房
©いがらしみきお/竹書房
館内には、先生の歩みをたどる年表や『ぼのぼの』に関する展示が充実。ぬいぐるみやグッズ、絵本、漫画なども豊富に揃っており、自由に手に取って読むことができます。ファンはもちろん、初めて『ぼのぼの』に触れる方でもその優しい世界観に浸れる空間です。
©いがらしみきお/竹書房
©いがらしみきお/竹書房
見学後は、ぜひ図書館周辺の散策へ。図書館前・花楽小路商店街には、『ぼのぼの』の人気キャラクターの石像が設置されたキャラクターベンチが11基設置され、座面にはアニメに登場する楽曲の楽譜が刻まれています。また商店街には『ぼのぼの』の原画が展示されているコミュニティスペース「ぼのぼの庵」もあり、見どころが点在しています。
宮城県加美郡加美町大門176[ 地図 ]
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Tel. 0229-63-6100
2020年のオープン以降、こだわりの料理が気軽に楽しめるカジュアルなイタリアン食堂として、地元の方や観光客に親しまれている「加美町食堂ピッチョーネ」。店名の「ピッチョーネ」は、イタリア語で「はと」を意味する言葉。幸せの象徴でもあるその名の通り、笑顔とおいしさがあふれる幸せなひとときを提供しています。
お店では加美町産の新鮮な野菜や卵、産地直送の魚介を使ったパスタやピザを中心に、中華などバリエーション豊かなメニューが揃っています。人気のナポリピッツァは本格窯で焼き上げ、外はカリッ、中はもちっとした食感が魅力。「マルゲリータ」(1,300円)や「シーフードピッツァ」(1,400円)など、厳選した素材の味が際立つ種類がラインナップしています。
もちもちに茹で上げられるパスタの中で人気の一品が、ラーメンのような見た目がユニークな煮干し系パスタ「ニボリータ」(1,200円)。「オダシマファーム」の「おだしまポーク」を低温調理でとろけるような食感に仕上げ、特製出汁醤油とガーリックオイルの香りが食欲をそそります。途中でホワイトソースを加えて味変を楽しめるのも魅力の一つです。
スイーツ好きには、加美町の米粉と白ぬかを使用したふわもち食感のパンケーキがおすすめ。季節のフルーツを添えた限定メニューや、ドリンクセットもあり、カフェとしての利用にもぴったり。また、テイクアウト可能なオードブルやアルコール類も充実しており、夜は貸し切りでバルとしても営業。町の図書館や公園からも徒歩圏内で、散策ついでにふらっと立ち寄りたくなる、人気のお店です。
宮城県加美郡加美町矢越388-3[ 地図 ]
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Tel. 0229-87-3933
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