みやとりっぷ
Vol.061

豊かな風土が育んだ魅力に出会う、
美里町と涌谷町の旅。

広大な田園をはじめ、豊かな風土に育まれた食と文化が息づく美里町と涌谷町。地元の素材を活かしたグルメから、のんびり自然にふれられる施設、米倉庫を活用した文化拠点まで。この土地だからこそ生まれた個性豊かなスポットをめぐりながら、2つの町の魅力を感じてみてはいかがでしょうか。

※記載の情報が現況と異なる場合がございます。お出掛けの際には事前にご確認ください。

※価格はすべて税込です。

このページでご紹介するスポット

  1. こだわりの缶詰を直売所価格で!「木の屋石巻水産 美里町工場・直売所」
  2. 多彩なスイーツやドリンクでひと息「Leche(レーチェ)」
  3. 手作りの洋菓子がいっぱい!「ガトーみかわ」
  4. ボリューム満点!涌谷町のソウルフード!「ハンバーグレストラン つきみち」
  5. ゆったり自然を満喫「でんえん土田畑村(どたばたむら)」
  6. 歴史ある米倉庫が文化拠点に「涌谷町くがね創庫」

こだわりの缶詰を直売所価格で!
「木の屋石巻水産 美里町工場・直売所」

1957年、リヤカーを引いて鯨肉を売り歩く行商として創業し、現在は石巻市魚町に本社のある「木の屋石巻水産」。朝獲れの魚を冷凍せずに缶詰に閉じ込める独自製法と、こだわりの国産調味料を使用した商品づくりを大切にしています。

2013年に津波の被害を受けにくい新たな生産拠点として、美里町工場を竣工しました。丸みを帯びた屋根と開放的なガラス張りの外観は、鯨をイメージ。工場には直売所が併設されており、さまざまな缶詰や加工品などが、お手ごろな“直売所価格”で販売されています(営業時間10:00~16:00 ※定休日 月曜)。

創業以来のロングセラーは、鯨肉の缶詰として国内販売量トップを誇る「鯨の大和煮」。鯨肉は5日間熟成させて旨味が増した後に加工。石巻産の無添加醤油、鹿児島産の砂糖、讃岐産の塩、千切りショウガなどでじっくり煮込んだ味わいは、どこか懐かしさを感じるおいしさです。

また、近年人気を集めているのが、牛たんの缶詰。牛たんならではの食感を実現するために、缶詰づくりのノウハウを応用し、長い時間をかけて開発された自信作です。

そのほかにも日本で唯一のツナマヨの缶詰や、今夏に発売されたばかりのリゾットの缶詰など、ユニークな商品が揃っています。

また、直売所限定の「塩ソフトクリーム」(300円)もおすすめです。缶詰で使用している讃岐の塩が使われており、ほんのり塩味が効いたやさしい甘さが特徴。お土産探しやドライブ途中の立ち寄りスポットとしてもぴったりです。

木の屋石巻水産 美里町工場・直売所

宮城県遠田郡美里町二郷字南八丁2-2[ 地図

HP:https://www.kinoya.co.jp

●お問い合わせ

Tel. 0229-87-5593(直売所直通)

多彩なスイーツやドリンクでひと息
「Leche(レーチェ)」

宮城県涌谷町の国道108号線・涌谷バイパス沿いに、2011年にオープンした「Leche」。Lecheとはスペイン語で“ミルク”のこと。木のぬくもりを感じる落ち着いた店内には、牛のぬいぐるみや雑貨が数多く飾られています。

「店のオーナーである父が元々酪農家だったこともあり、この店名にしました。地元の人たちが気軽に集まれるカフェをつくりたかったんです」と話してくれたのは、同店を運営する株式会社ののだけファームの菅原さんです。

看板メニューは開業前から地域の食育イベントなどで人気だったという「自家製ミルクプリン」(550円)。卵を使わずに仕上げたプリンはまろやかな口当たりで、プレーンやミルクティー、キャラメルなど、6種類の味わいがラインナップしています。

そのほかにもこだわりのメニューが盛り沢山。新鮮なバナナをミキサーにかけて作る「バナナジュース」(550円)は、子どもから大人まで人気。生クリームで作る手絞りの“バラ”がのった「ウィンナーコーヒー」(580円)や、最近では「アイスココア」(650円)も売れ筋です。

また、ホテルなどで腕を磨いてきたシェフによるハンバーグやステーキ、パスタなどの料理も評判。平日限定の「日替わりランチ」(1,000円)は、旬の食材を取り入れており、「スタッフでも当日までどんなメニューかわからいなんですよ」と菅原さんが話してくれました。ランチやスイーツ、ドリンクなど、ゆったりと心ほぐれる時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

Leche(レーチェ)

宮城県遠田郡涌谷町字中下道39-1[ 地図

HP:https://leche-wakuya.net

●お問い合わせ

Tel. 0229-43-3801

手作りの洋菓子がいっぱい!
「ガトーみかわ」

牛柄のかわいらしい外観が目を引く「ガトーみかわ」は、1964年の開店以来、長い間地元の人々に親しまれてきた洋菓子店です。モットーは「贈ってうれしい・もらってうれしい」。現在、店を切り盛りする2代目の横山さんは「日々のうれしい時や楽しい時、あるいはお祝い事の時など人生の節目においしく食べて、ほっと安心してもらえるような身近なお菓子を目指しています」と話します。

看板商品は、厳選した材料を使用した「牛(べこ)でシュー」。注文を受けてからクリームを詰めるため、皮はサクッ、中はとろりとした食感が楽しめます。店舗の横には冷凍の「牛でシュー」が買える自動販売機も設置されるほど、人気の商品です。

さらに、あっさりとしたクリームチーズと自家製のラムレーズンが相性抜群な「牛(べこ)ちーまん」、九州産の生クリームを贅沢に使った「なめらかプリン」といった手作りならではのやさしい味わいのお菓子が揃っています。

また近年、美里町の新名物として人気を集めているのが「カリっとまんじゅう」。波照間島(はてるまじま)産の黒糖を使用したまんじゅうは店内で揚げており、外はカリッと香ばしく、中にはなめらかなこしあんが詰まっています。

こういった定番商品に加え、横山さんは新メニューの開発に積極的にも取り組んでおり、今後はどら焼きに力を入れていきたいとのこと。定番から新しい一品まで、多彩なおいしさに出会える洋菓子店です。

ガトーみかわ

宮城県遠田郡美里町北浦字下新田19-1[ 地図

HP:https://mikawade.com

●お問い合わせ

Tel. 0229-33-3550

ボリューム満点!涌谷町のソウルフード!
「ハンバーグレストラン つきみち」

可愛らしいイラストが描かれた看板が目印の「ハンバーグレストラン つきみち」。1977年の開業以来、地元の人々に長年親しまれ、昼どきはもちろん、時間をずらしても客足が絶えない人気ぶりで、涌谷町民のソウルフードともいわれています。

創業者の「美味しい料理を手軽にお腹いっぱい食べられる場所をつくりたい」という想いを大切に受け継いでいる同店。伝統的なレシピを守り、添加物は一切使わず、厳選した素材だけで作ったハンバーグを、一つひとつ手間暇掛けて焼き上げています。

看板メニューは、世代を問わず愛されている「チーズハンバーグ」(170g 1078円〜)。170g・270g・540gから選べるハンバーグは、熱々の鉄板で提供され、ピチピチと肉汁が弾ける音や香りが食欲を刺激します。トマトベースの特製ソースは、創業当初から変わらぬレシピで4時間以上かけてじっくり煮込んだもの。ハンバーグを一口頬張ると、ジュワッとジューシーな肉汁やチーズの旨味が口の中に広がる逸品です。

さまざまな味わいやトッピングが楽しめるハンバーグの他に、オーストラリア産のサーロインを使用したステーキや、旨味たっぷりの涌谷町三元豚のお肉と自家製のたれが相性抜群な「焼肉定食」(1,738)円といった定食メニューも人気です。

2024年11月には2号店となる東松島店もオープン。長年培ってきた手作りのおいしさが、地域を越えて広がっています。

ハンバーグレストラン つきみち

宮城県遠田郡涌谷町下道13-1[ 地図

HP:https://tsukimichi.co.jp

●お問い合わせ

Tel. 0229-43-2554

ゆったり自然を満喫
「でんえん土田畑村(どたばたむら)」

美里町の田園地帯に佇む「でんえん土田畑村」は、木のぬくもりに包まれたログハウスで過ごせる宿泊施設です。この施設は1994年にオープン、2020年にはリニューアルを実施し、キッチンやバスルームなどの設備を一新。2024年には、北欧製のバレルサウナも導入しました。

「周囲に灯りが少ないので、夜は星空がとてもきれいなんですよ」と教えてくれたのは、施設を運営している相澤さん。芝生が美しい敷地内に点在する5棟のログハウスには、それぞれ星に関する名前が付けられており、宿泊する人数や間取りなどから選ぶことができます。

最も大きなログハウスは、最大定員19名の「天の川」。畳敷きの大広間もあり、企業や学校、スポーツチームの合宿など、さまざまなシーンで利用することができます。また、「ふたご座」と名付けられたログハウスは2棟が中でつながっており、グループや二世帯での利用にも最適です。

どのログハウスにも調理器具や食器、電子レンジや冷蔵庫といった家電が一式揃っており、さらにバーベキューコンロやピザ窯なども用意されています。美里町の旬の食材が味わえる「手ぶらBBQセット」も人気です。
また、管理棟「北極星」にはカフェがあり、アウトドアグッズや地元の特産品なども販売しています。

「敷地はフェンスで囲まれているので、小さなお子さま連れでも安心ですよ」と相澤さん。施設は仙台市中心部から車で約1時間とアクセスも良好で、気軽に自然の中でのひとときを満喫することができます。

でんえん土田畑村(どたばたむら)

宮城県遠田郡美里町木間塚原田5[ 地図

HP:https://www.dotabata-mura.net

●お問い合わせ

Tel. 0229-58-2221

歴史ある米倉庫が文化拠点に
「涌谷町くがね創庫」

伝統的な水田管理が評価され、2017年に世界農業遺産に認定された「大崎耕土」。涌谷町は、その構成エリアのひとつになっています。「涌谷町くがね創庫」は、町の米どころとしての歴史を象徴する県北随一の規模の旧米倉庫を改修。芸術・文化の発表の場や地域交流の拠点として生まれ変わった施設です。

くがね創庫は「くがね館」と「さくら館」の2棟、そして屋外の「ふれあい広場」から構成されています。くがね館の1階は吹き抜けの大きなホールとなっており、創作作品の展示や発表、講談会、企業の展示会といった、さまざまなイベントに活用されています。また、観光やイベント情報を集めた情報コーナーも併設。誰でも自由に利用することができ、徒歩3分の距離にあるJR石巻線・涌谷駅の待ち時間にもおすすめです。

2階には、涌谷町に縁のある染色画家・山岸登美氏の作品を常設展示している「山岸登美ギャラリー」があります。精緻な筆致と鮮やかな色彩で表現された染色画は、伝統工芸と近代美術の融合として高く評価されており、ギャラリーでは山岸氏の作風の移り変わりなどを楽しむことができます。

くがね館に隣接する「さくら館」は、さまざまな創作活動や会議の場として利用できるスペース。取材日には、不要になった着物や帯を普段着られる洋服やバッグ、小物などにアレンジする「きものリフォーム倶楽部」の方々が活動していました。11月下旬には、くがね館で「リフォーム展」を開催予定で、毎年多くのお客さんが訪れるそうです。

また建物前の「ふれあい広場」では、朝市やお祭りなど地域のイベントが開催され、町内外から訪れる人々でにぎわいます。涌谷町限定のポケモンのマンホールもあります。

涌谷町くがね創庫

宮城県遠田郡涌谷町字新町裏110[ 地図

●お問い合わせ

Tel. 0229-43-6066

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