みやとりっぷ
Vol.010

海と共に生きるまち・気仙沼市の
美味やNEWスポットをピックアップ!

今年はNHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』の舞台としても話題の気仙沼市。復興へ向けて新たな観光スポットが誕生したり、昔から親しまれてきた名所がリニューアルしたり、地域の歴史文化や自然を感じられる施設が目白押し!気仙沼ならではの海鮮料理が楽しめる店もご紹介します!

※新型コロナウイルス感染拡大により、記載の情報が現況と異なる場合がございます。お出掛けの際には事前にご確認ください。

このページでご紹介するスポット

  1. 海の絶景と美味を満喫♪「道の駅 大谷海岸」
  2. 漁師に愛される港町の食堂「みしおね横丁・鶴亀食堂」
  3. 気仙沼発のクラフトビールを世界へ!「BLACK TIDE BREWING」
  4. 国内唯一のサメの博物館「気仙沼シャークミュージアム」
  5. 復興へ向かう地域の今を感じる「気仙沼市復興祈念公園」
  6. 地域の恵みを贅沢に味わえる「鼎・斉吉」

海の絶景と美味を満喫♪
「道の駅 大谷海岸」

これまで仮設店舗で営業していた「道の駅 大谷海岸」が今年3月にリニューアルオープン!産直コーナーやレストランが入る施設のコンセプトは「オール気仙沼」です。

産直コーナーには気仙沼の美味や物産品などが数多く並んでいます。取材当日は平日の午前中にも関わらず、多くのお客さんが訪れる盛況ぶり。それでもスタッフの方は「今日はまだ少ない方ですね。週末だとオープンしてすぐお客さんでいっぱいになりますよ!」と話してくれました。

道の駅の目玉のひとつが、気仙沼の新鮮な海産物!漁師の方から直接仕入れた魚や地元の定置網で獲れたものが手頃な値段で手に入り、いけすから活魚を選ぶことも。その日に水揚げされた魚介類も豊富で、取材日には殻付きのウニが袋いっぱいに入って、何と1,000円(税込)!クーラーボックスを持参して、たくさん買い込むお客さんの姿も見られました。

気仙沼パン工房の「ピーナッツクリームサンド(150円 税込)」はピーナッツを抱いたサメのイラストが可愛らしい道の駅オリジナルパッケージ。地元で昔から愛されているパンの素朴な味わいにはファンも多いそうです。

所狭しと並んだ地酒も人気です。気仙沼の蔵元である「男山本店」や「角星」が手掛ける道の駅オリジナルの日本酒や「BLACK TIDE BREWING」などのクラフトビールも手に入ります。さらに酒の肴として人気なのが、こちらも道の駅オリジナルの「三陸産おつまみ板昆布(360円 税込)」。そのまま手でちぎって食べることができるので、子どものおやつにもおすすめ。

そして、ぜひ足を運びたいのが、大谷海岸を間近に望む屋上デッキ。水平線まで見渡す絶景は、ドリンクやスイーツをいただきながらリフレッシュするのに最適です!またレストランでは「ふかひれ姿煮ラーメン(2,500円 税込)」など、多彩なご当地グルメを楽しむことができます。

観光情報コーナーの「アクアリウムトンネル」では震災前に道の駅で飼育されていたマンボウがプロジェクションマッピングで復活。さまざまな魚と共に出迎えてくれます。

道の駅 大谷海岸

宮城県気仙沼市本吉町三島9[ 地図

HP:https://mitinoekiooya.jp

●お問い合わせ

Tel.0226-44-3180

漁師に愛される港町の食堂
「みしおね横丁・鶴亀食堂」

「気仙沼魚市場」のすぐそばに、2019年にオープンした「みしおね横丁」。トレーラーハウス型の店舗が集合しており、その顔ぶれはTEX MEX(メキシコ風アメリカ料理店)、ラーメン店、バー、沖縄料理など個性的な店ばかり。

さらに気仙沼がインドネシアから技能実習生を多く受け入れていることからインドネシア料理店も営業しています。

その中からお伺いしたのは「鶴亀食堂」。店は市場関係者や全国から気仙沼港に集まる漁師が、おいしい朝ご飯を食べられるようにと朝7時から営業しており、隣には仕事を終えた後に汗を流せる銭湯「鶴亀の湯」もあり、鶴亀食堂が番頭になっています。

メニューには港直送の鮮魚を活かした料理が目白押し。今回は「よくばり定食(1,000円 税込)」をいただきました。メカジキのカマの煮付けは、食べ応えのある身に旨味もたっぷり。継ぎ足しで作られる甘めのタレに絡んで、ご飯が進みます!さらに新鮮なカツオの刺身はしっかりと旨味を感じられるもののあっさりとした味わいで、どちらも気仙沼で水揚げされたもの。ひじきや牛すじ煮込みの小鉢も付き、大満足の定食です。

「ここでしか食べられない『ふか(サメ)のソースカツ丼(800円 税込)』や旬の魚の漬け丼が味わえる『漁師のまかない定食(1,000円~ 税込※当日の入荷状況によります)』もおすすめです!」と話してくれたのは、店長の加藤広菜さん。神奈川県出身の加藤さんはお兄さんに誘われて気仙沼を訪れたことがきっかけで、すぐに移住を決めたそう。「地元の人たちが気仙沼のことを好きなのがいいなと思って。外から来る人たちも含めて、温かい人たちが多いですね!」

この日も店には高知からカツオを追って気仙沼を訪れた漁師の方々が、仕事終わりの一杯を楽しみながら加藤さんと話に花を咲かせていました。鶴亀食堂について漁師の方々に話を伺うと「料理もおいしいし、もう家みたいなものだね」と笑っていました。また、漁師や市場関係者の方だけではなく、観光客や地元のサラリーマンの方も朝ご飯やランチ、夜ご飯を目当てに足を運びます。おいしい料理はもちろん、店のスタッフやお客さんとのコミュニケーションも楽しい港町の食堂です。

鶴亀食堂

宮城県気仙沼市魚市場前4-5[ 地図

HP:https://kesennuma-tsurukame.com

●お問い合わせ

Tel.0226-25-8834

気仙沼発のクラフトビールを世界へ!
「BLACK TIDE BREWING」

今年4月、醸造開始から1周年を迎えた「BLACK TIDE BREWING」。「気仙沼が世界に誇るクラフトビールを創る!気仙沼の人々と共に!」をモットーに気仙沼の内湾エリアでクラフトビールを醸造しています。

「フレッシュなものをお届けできるようにこだわっています」と話してくれたのは、作り手の一人で営業なども担当している丹治さん。「国内外で修業を積んだ醸造責任者のジェームズをはじめ、気仙沼でのクラフトビール造りに情熱を注ぐメンバーが全国から集まっています」。ブリュワリーが入る商業施設「拓(ヒラケル)」内のタップルームでは、BLACK TIDE BREWINGの新鮮なクラフトビールをその場で楽しむことができます。

BLACK TIDE BREWINGの魅力の一つが、バラエティ豊かなラインナップ。「一般的なビールとは異なるクラフトビールならではの多彩なおいしさを試して欲しいですね。今日も新しい味わいを仕込み始めたんですよ!」と丹治さんが話すとおり、これまでに50種類以上のクラフトビールを生み出しており、気仙沼の蔵元「男山本店」や他地域とのコラボレーションも積極的に展開しています。気仙沼在住のデザイナーの方が手掛けるラベルも個性的です。

この日、丹治さんがタップルームで注いでくれたのはBLACK TIDE BREWING初のHAZY IPA「NAIWAN AWAKE(800円 税込※缶ビールは968円 税込)」。洋梨のような果実味が際立つ一杯で、飲み味は爽やか。夏にぐいっと飲むことができるクラフトビールです。

「これからも色々なおいしさに挑戦していきます」と話す丹治さんに、最後にBLACK TIDE BREWINGのクラフトビールの楽しみ方についてお伺いしました。「ぜひタップルームを訪れて地域の魅力を感じながら、味わって欲しいです。ジェームズや私もよくこの辺をプラプラしているので見かけたら声をかけてくださいね(笑)」。

BLACK TIDE BREWING

宮城県気仙沼市南町3-2-5[ 地図

HP:https://blacktidebrewing.com

国内唯一のサメの博物館
「気仙沼シャークミュージアム」

フカヒレの一大産地として知られる気仙沼には、国内唯一のサメの博物館「気仙沼シャークミュージアム」があります。1997年の開館以来、ミュージアムには多くの人々が訪れていましたが東日本大震災で甚大な被害を受け、2014年にリニューアルオープンしました。

新しくなった館内は4つのゾーンで構成されています。サメの不思議に迫る「シャークゾーン」、全国と気仙沼をメッセージで結ぶ「絆ゾーン」、海と港の今を伝える「海と生きるゾーン」、震災の記憶と復興の状況を伝える「震災の記憶ゾーン」です。

サメ研究の権威として知られる、北海道大学名誉教授の仲谷一宏氏が監修した「シャークゾーン」ではサメの生態や不思議を標本やパネル、映像などで学ぶことができます。入り口に飾られているのは、ホホジロサメの実物大模型。口には本物の歯が埋め込まれており、ノコギリの刃のような鋭い歯は迫力満点です!

パネルでは世界各地に生息するサメのイラストの一覧、これまでの進化の過程、種類ごとに異なる泳ぎ方や捕食の仕方などを標本や模型で紹介。可愛らしいアニメーションによる解説もあり、子どもでも楽しくサメについて学ぶことができます。

また、サメの魅力や海中に広がる世界に映像で迫る「ダイブトークシアター」、ジンベエザメの模型を使ったプロジェクションマッピング、ネコザメやトラザメの飼育展示などもあり、見応えは十分。

なお、シャークミュージアムが入る気仙沼「海の市」には、マイナス20度の氷の世界が広がる「氷の水族館」やご当地食材が味わえる飲食店、お土産が揃う物産店などが営業されており、気仙沼の魅力を丸ごと堪能できます。

気仙沼シャークミュージアム

入館料:大人(中学生以上 500円 税込)小学生(200円 税込) 小学生未満無料

宮城県気仙沼市魚市場前7-13[ 地図

HP:http://www.uminoichi.com

●お問い合わせ

Tel.0226-24-5755

復興へ向かう地域の今を感じる
「気仙沼市復興祈念公園」

東日本大震災から10年を迎えた、今年3月11日に開園した「気仙沼市復興祈念公園」。この施設は「震災により犠牲になられた方に対する追悼と鎮魂の場」「防災への想いを新たにする場」「地球の再興を実感しながら未来永劫の安寧を祈る場」として整備されました。公園は安波山のふもとの陣山に位置し、復興に向けて姿が変わる鹿折地区・内湾地区、南気仙沼地区を眼下に望み、三陸沖の水平線まで一望することができます。

園内に高くそびえ立ち、市街地からも目を引く白いモニュメントは「祈りの帆(セイル)」。これは国内外からの寄付をもとに建立されたものでアーチや船、扉、灯台、合わせた手のひらなどが表現されており、「ー The wind fills the sail with my all prayers. 祈りを込めて帆がいっぱいに風をはらむ ー」という復興への想いが込められています。

また、園内の各所には彫刻家・皆川嘉博氏によって彫られた「伝承のオブジェ」が3体設置され、『ごめんね』『海へ』『よかったね』と名付けられた彫刻からは震災の記憶や教訓を継承するためのストーリーが感じられ、気仙沼の地域や人々へ想いを寄せることができます。

気仙沼市復興祈念公園

宮城県気仙沼市陣山264[ 地図

HP:https://www.kesennuma.miyagi.jp/memorialpark

●お問い合わせ

Tel.0226-22-6600(気仙沼市役所)

地域の恵みを贅沢に味わえる
「鼎・斉吉」

気仙沼湾を望む丘の上、細い路地を抜けた先に地域の魚介や野菜を本格的な日本料理で提供する「鼎・斉吉」はあります。「気仙沼の食材は素晴らしいものばかりなので、余計な調理や添加物を加えず、その味わいを引き立たせることを大切にしています」と話すのは料理に腕をふるう店長の斉藤さん。新鮮な地魚は毎朝、斉藤さんが市場で買い付けたもので、料理に使われる素材は毎日違うものに。「店に出せる魚がそろうか、毎朝ドキドキしています」と笑います。

今回は昼のメニューで一番人気の「海鮮丼(2,400円 税込)」をいただきました。この日の具材はメバチマグロ、ヒラマサ、スズキ、イクラ、ホタテなど7種類。旬の刺身はご飯に合うように下ごしらえが丁寧に行われており、より旨味が強く感じられます。さらに後半には地元の職人が手間暇かけて作る「さんま節」のだしをかけて、だし茶漬けに。さんま節のやさしい味わいは、体に染み込むようなほっとするおいしさです。

「煮魚(価格は当日の魚種や状況次第)もおすすめです。刺身でも提供できるほど鮮度の高い魚だけを使用しています」と斉藤さん。この日の煮魚はマスでしっかりとした厚い身は、砂糖と醤油だけで味付けされた継ぎ足しのタレと相性抜群でした。

「観光客の方が多いので、料理はもちろん、楽しい時間を過ごして欲しいですね」と斉藤さんは話します。店ではコース料理も楽しめ(昼:3,500円 税込 前日まで要予約。2名以上 / 夜:7,000円~ 税込 2日前まで要予約。3名~10名、1日1組限定)、ゆっくりと店内からの絶景を眺めながら、贅沢なひとときを過ごすことができます。

鼎・斉吉

宮城県気仙沼市柏崎1-13[ 地図

HP:http://www.saikichi-pro.jp/store/kanae/

●お問い合わせ

Tel.0226-22-0572

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