みやとりっぷ
Vol.016

歴史を物語る施設や注目スポットなど、多彩な魅力が交わる石巻へ!

宮城県の北東部、旧北上川の河口に位置する石巻市。世界三大漁場の一つ、金華山・三陸沖を背景に、港町として栄えた歴史が残る施設や話題の店舗など、さまざまな人・モノが交わる見逃せないスポットをご紹介します!

※新型コロナウイルス感染拡大により、記載の情報が現況と異なる場合がございます。お出掛けの際には事前にご確認ください。

このページでご紹介するスポット

  1. 世界で一番面白い街のロビー「IRORI 石巻」
  2. 歴史を伝える文化発信拠点「旧観慶丸商店」
  3. 地域の新しいランドマーク「マルホンまきあーとテラス」
  4. 学んで、食べて。牡鹿半島の捕鯨文化を体感!「ホエールタウンおしか」
  5. 石巻の「元気」と「おいしい」を堪能!「いしのまき元気いちば」

世界で一番面白い街のロビー
「IRORI 石巻」

新旧さまざまな店が並ぶ商店街・アイピア通りにある「IRORI石巻」。「街のロビー」をコンセプトにした施設内には、カフェやコワーキングスペース、ショップ、移住相談コーナーなどが入っています。

「色々な人が訪れ、入り混じるような場所にしたくて、オープンな造りにしています」と説明してくれたのは、施設を運営する「ISHINOMAKI2.0」で設計を担当する勝さん。その言葉どおり、落ち着いた雰囲気が漂う空間にはコーヒーを買いに立ち寄った高齢の女性や、仕事のミーティングを行う若者など、老若男女幅広いお客さんが集っていました。

この建物は、震災前は自動車の整備工場のガレージでしたが、街の復興状況にあわせてオープンシェアオフィスやコーヒースタンドなどへの改装を重ね、2016年に現在のかたちになったそうです。勝さんは「ここで石巻の情報を手に入れて、街の散策に出掛けたり、石巻の魅力を伝えられる場所にしたいですね」と話します。

施設のインテリアには「石巻工房」の製品が用いられており、ショップには石巻在住の作家たちによるオリジナル作品が並べられていました。

施設では月に数回イベントや展覧会なども開催し、「地元のママさんたちが子どもの誕生会を開くこともありますよ」と勝さん。「震災から月日が経ち、地域外から訪れる人も少なくなっているので、より石巻の日常に寄り添った場所にしていきたいですね」と想いを明かしてくれました。

IRORI 石巻

宮城県石巻市中央2-10-2 新田屋ビル1F[ 地図

HP:http://irori.ishinomaki2.com

●お問い合わせ

Tel.0225-25-4953

歴史を伝える文化発信拠点
「旧観慶丸商店」

洋風建築の外観が、港町として栄えた石巻の歴史を物語る「旧観慶丸商店」。1930年に石巻初の百貨店として建てられ、その後は陶器店として約80年にわたって、街の象徴として市民に親しまれ、2015年には市の有形文化財に指定されました。

その特徴の一つは、多種多様なタイルが使用されていること。これは建物の建築主であり、陶器を取り扱っていた須田家が全国各地から集めたものと考えられており、実に101種類ものタイルが使われています。また、スペイン瓦やアーチ窓など、至る所で、珍しい造りや設備を見ることができます。

石巻の文化発信拠点として文化交流スペースとなっている1階は、アートフェスの会場や映画の上映会、コンサート、講演会などさまざまなイベントに使用され、演劇の舞台となることもあるそうです。

2階は石巻の歴史・文化について学ぶことができる展示スペースとなっており、建物の歴史を紹介する「旧観慶丸商店コーナー」のほか、石巻出身の歴史研究家・毛利総七郎の業績を伝え、収集した資料を展示している「毛利コレクションコーナー」では縄文土器や埴輪などの出土品が見学可能です。映像コーナーでは石巻各地の民俗芸能などを観賞することもできます。

旧観慶丸商店

宮城県石巻市中央3-6-9[ 地図

HP:https://kankeimaru.jp

●お問い合わせ

Tel.0225-94-0191

地域の新しいランドマーク
「マルホンまきあーとテラス」

震災で被災した市民会館、文化センターが生まれ変わり、2021年4月に開館した石巻市複合文化施設「マルホンまきあーとテラス」。まきあーとテラスという愛称は、石巻の「まき」と芸術の「アート」、集合施設を表す「テラス」には芸術に光を当てて未来を「照らす」という意味があります。

遠方からも目を引く真っ白な外観は、イタリアベネチア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞を受賞するなど、世界的に著名な建築家・藤本壮介氏が主宰を務める建築設計事務所によるもの。煙突や三角屋根の民家、倉庫が軒を連ねるような建物は、昭和初期の旧北上川の風景をイメージしたもので、地域の新たなランドマークになっています。

館内は天井まで吹き抜けになっており、外観同様、白で統一。大・中・小の文化ホールや創作活動に利用できるアトリエ、地元の老舗珈琲店「珈琲工房いしかわ」が手掛けるカフェ、石巻市博物館など多彩な施設が入っています。

大ホールは1,254席をそなえ、2階の幕を閉めることで812席の中ホールとしても使用できます。これまで石巻周辺では公演できなかった規模のイベントも開催でき、今後もお笑いライブやコンサートなどの予定が目白押しです。300席の小ホールは舞台と客席が近く、小規模の講演などさまざまな催しに対応します。

大ホールに面したホワイエは、窓で切り取られた周囲の緑と電球型の照明が美しく、市民にも人気。取材時には、若い女性二人組が写真撮影に訪れるなど、新しいスポットとして注目を集めているようです。

マルホンまきあーとテラス

宮城県石巻市開成1-8[ 地図

HP:https://makiart.jp

●お問い合わせ

Tel.0225-98-5630

学んで、食べて。牡鹿半島の捕鯨文化を体感!
「ホエールタウンおしか」

石巻の市街地から車で1時間ほど、牡鹿半島の鮎川浜にある観光交流拠点施設「ホエールタウンおしか」。「おしかホエールランド」「牡鹿半島ビジターセンター」「観光物産交流施設 cottu(こっつ)」の3つの施設から構成され、石巻の捕鯨文化や地域の歴史、観光情報などを知ることができます。

1990年に開業した「おしかホエールランド」は、震災により展示品の大半が流失しましたが、クジラの生態や特徴、鯨文化を楽しみながら学べる施設として2020年にリニューアルオープン。

館内に入ると目に飛び込んでくるのが、天井から吊り下げられたマッコウクジラの骨格標本です。全長は16.9mもあり、クジラの巨大さに圧倒されます!ホエールランドでは、クジラのヒゲなどに触れることができる展示やダイナミックな映像、パネルといった展示物が充実。屋外に設置されている捕鯨船・第16利丸の甲板に上がることもできます。

「牡鹿半島ビジターセンター」では三陸復興国立公園・牡鹿半島エリアの自然環境や、自然と共に生きる人々の暮らしについて紹介。季節ごとの見どころやアクティビティなど、観光情報などを入手することができます。

「観光物産交流施設 cottu(こっつ)」の「こっつ」は、地域の言葉で「こっち」のこと。牡鹿半島の新鮮な海産物が味わえる飲食店、鯨肉や鯨歯工芸などを販売する土産店などが営業しており、金華山や綱地島、猫島として知られる田代島への出発拠点にもなっています。

ホエールタウンおしか

宮城県石巻市鮎川浜南43-1[ 地図

HP:https://oshika.miyagi.jp

●お問い合わせ

Tel.0225-24-6644

石巻の「元気」と「おいしい」を堪能!
「いしのまき元気いちば」

旧北上川沿いに2017年にオープンした「いしのまき元気いちば」では、三陸・石巻の「元気」と「おいしい」をまるごと堪能することができます。

1階には石巻やその周辺で作られた商品が所狭しと並び、お土産選びに最適。その日獲れた新鮮な魚介類が手に入るほか、地元の企業が手掛ける水産加工品や地域で獲れた野菜、老舗酒蔵の地酒などを買うことができ、連日、地域内外から訪れる多くの人で賑わっています。

2階は約140席の広々とした空間で、石巻の旬のおいしさを味わうことができるフードコート「元気食堂」。世界三大漁場の一つ、金華山・三陸沖で獲れる金華サバを使ったメニューや豪華なネタが盛り付けられた海鮮丼や定食などが味わえます。

旧北上川の流れを臨むテラス席では、石巻産牡蠣を使ったカンカン焼き、厚切り牛タンや帆立のバーベキューなど、さまざまな焼き物も可能です。

週末には商品がお得に手に入るイベントを開催していることもあるので、石巻を訪れる際には、ぜひホームページなどでチェックしてみてください!

いしのまき元気いちば

宮城県石巻市中央2-11-11[ 地図

HP:http://genki-ishinomaki.com

●お問い合わせ

Tel.0225-98-5539

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