みやとりっぷ
Vol.020

魚介からスイーツ、地酒まで!
地域が育んだ美味を堪能する、
名取市の旅。

宮城県の南東部に位置し、太平洋に面する「名取市」。東日本大震災からの復興を目指すこの地域には、旬の美味が楽しめる店舗が並ぶ「かわまちてらす閖上」をはじめ、歴史ある朝市や老舗酒蔵など、多彩な魅力があふれています。

※新型コロナウイルス感染拡大により、記載の情報が現況と異なる場合がございます。お出掛けの際には事前にご確認ください。
※価格はすべて税込です。

このページでご紹介するスポット

  1. 約50店からなる活気あふれる「ゆりあげ港朝市」
  2. 閖上の海の幸に舌鼓!「漁亭浜や かわまちてらす閖上店」
  3. カワイイいちごスイーツがいっぱい「いちびこ閖上店」
  4. 地域ににぎわいを生む老舗酒蔵「佐々木酒造店」
  5. 東北の豊かな恵みをジェラートに「ジェラテリア ナチュリノ」
  6. 潮風を受けながらサイクリング!「名取市サイクルスポーツセンター」

約50店からなる活気あふれる
「ゆりあげ港朝市」

約40年にわたって、毎週日曜・祝日に開かれている「ゆりあげ港朝市」。2011年には東日本大震災による被害を受けて開催を中断したものの、朝市のにぎわいを求める市民の声が高まり、2013年に再開。6時から13時まで、閖上漁港で水揚げされた新鮮な魚介類をはじめ、旬の野菜、地域の食材などを販売する約50店舗が並びます。

朝市には、買った魚や貝をその場で炭火で焼いていただける「炉端焼きコーナー」も。醤油やトングなどは用意されているため、手ぶらでOK。早い時間からファミリーやグループが思い思いの食材を楽しんでいます。

朝市を訪れたら見逃せないのが、誰でも参加できる「せり市」。欲しい商品が登場したら、自身の番号が書かれたうちわをあげてアピール!金額は100円単位で上げられていくため、初めてでも安心して参加できます。

朝市が開催されていない平日には、敷地内の「メイプル館」へ。復興支援としてカナダ政府などによって建設された施設では、海鮮丼や朝市名物の「水餃子」などのグルメを堪能することができます。また、閖上の特産品や復興グッズなどの販売、さらに震災関連の写真や映像コーナーも設置されており、地域の味わいや歴史に触れることができるスポットです。

ゆりあげ港朝市

宮城県名取市閖上東3-5-1[ 地図

HP:https://www.yuriageasaichi.jp

●お問い合わせ

Tel.022-395-7211

閖上の海の幸に舌鼓!
「漁亭浜や かわまちてらす閖上店」

2019年、名取川の河口付近、閖上地区にオープンした商業施設「かわまちてらす閖上」。開放感あふれるロケーションに地域の美味が味わえる店舗が並び、週末には大勢の人が訪れる閖上のランドマークです。

その中でも、新鮮な海の幸を堪能できる店として人気なのが「漁亭浜や かわまちてらす閖上店」です。1951年に閖上で魚の仲買商として創業し、1993年に「漁亭 浜や」をこの地にオープンするなど、閖上漁港の魚介類を長年にわたり取り扱ってきました。店には地域の旬の海鮮を使ったメニューが豊富にそろい、目の前の名取川を眺めながら港町ならではの食事が楽しめます。

この日いただいたのは、ミニ赤貝丼とミニ天丼の「赤貝ミニ丼セット(1,958円)」。閖上の特産の赤貝は日本一とも言われ、高級寿司店やミシュラン掲載店などで取り扱われており、6月末頃まで仕入れがある時限定で提供されています。

肉厚の赤貝はコリコリ、プリプリした食感で、噛むと旨味と共に爽やかな磯の香りが広がり絶品!赤貝のヒモも、いいアクセントになっています。

また、かわまちてらす閖上には、よりカジュアルに海の幸が食べられる「浜や食堂 かわまちてらす閖上店」、地元食材がおむすびで楽しめる「おむすび処 浜むすび かわまちてらす閖上店」も営業中。閖上の多彩なおいしさを、さまざまな料理で味わうことができます。

漁亭浜や かわまちてらす閖上店

宮城県名取市閖上中央1-6[ 地図

HP:https://yuriage.co.jp

●お問い合わせ

Tel.022-398-5547

カワイイいちごスイーツがいっぱい
「いちびこ閖上店」

かわまちてらす閖上の中でも女性の足が途絶えないのが、いちごスイーツ専門店「いちびこ閖上店」。現在は新型コロナウイルス感染防止のため、テイクアウトのみの営業(2022年4月18日現在)ですが、『盗みたくなるいちご』という世界観で、ウィリアム・モリスの壁紙などを使いデザインされた店内では、スイーツの写真を撮るお客さんの姿も。店頭にはドリンクやケーキをはじめ、お土産にぴったりのいちごのお菓子なども販売されています。

「食べる宝石」をコンセプトに生産されている宮城県山元町のミガキイチゴを「直接楽しんでもらいたい」という想いから、農業生産法人GRAが手掛けている同店。メニューにはそのミガキイチゴをはじめ、多彩ないちごを使ったスイーツがずらり。

その中から一番人気の「いちごミルク(810円)」を注文すると、いちごの果肉がたっぷり入った瓶に、フローズンストロベリーと牛乳が注がれます。店長の佐藤さんによると、「どのスイーツもいちごの味を楽しんでもらえるように、甘さ控え目にしています」とのこと。その言葉通り、いちごミルクはすっきりした甘さ、ゴロッとしたいちごの果肉とフローズンのシャリッとした食感が楽しめ、最後まで飽きずに飲めるおいしさでした。

季節限定の商品も多い同店では、6月末まで「ケーキonストロベリースムージー3種 いちごショート いちごシュー いちごロール(1,200円)」が登場。いちごスイーツとストロベリースムージーを贅沢に楽しむことができるスイーツで、いちご好きの方はぜひお試しを!

いちびこ閖上店

宮城県名取市閖上中央1-6[ 地図

HP:https://ichibiko.jp

●お問い合わせ

Tel.022-226-7405

地域ににぎわいを生む老舗酒蔵
「佐々木酒造店」

かわまちてらす閖上のすぐ隣に、蔵と店舗を構える、1871年創業の「佐々木酒造店」。創業者・佐々木新助氏から伝わる「地酒は土地の文化の液体化」という精神のもと、閖上の文化を育んできました。「地域の米と水を使い、閖上の食と人に寄り添う地酒を醸しています」と説明してくれたのは、5代目蔵元の佐々木洋さん。「土地を醸す地酒として、閖上ににぎわいを生む酒蔵でありたいですね」と話します。

東日本大震災の津波により、甚大な被害を受けた閖上地区。佐々木酒造店でも蔵や設備がすべて流されてしまいましたが、佐々木さんは「閖上ににぎわいを取り戻したい」と震災翌年から全国でも例のない仮設蔵での酒造りを開始。試行錯誤しながら日本酒を醸し続け、2019年10月からは、震災前とほぼ同じ場所に建設された新しい蔵での酒造りにこぎ着けました。

佐々木酒造店の酒造りのこだわりは、佐々木さんの先述の説明通り、地域の素材を使用すること。仕込み水には名取川の伏流水、そして主に宮城県産米を使い、酒を醸しています。「宮城、閖上の魚介類、加工品ですとささ蒲鉾なんかと相性が良いですよ」と佐々木さん。

酒蔵を代表する銘柄「宝船浪の音(ほうせんなみのおと)」は米の旨味がギュッと詰まった味わいとキレのあるのど越し。ほかにも、よく冷やすのがおすすめという「純米吟醸 浪の音 吟のいろは」、名取川向かいの藤塚地区の米を使った「純米大吟醸 藤の雫」など、豊富な味わいの地酒が揃っています。ぜひ、閖上の多彩な食材と共に楽しんでみてはいかがでしょうか。

佐々木酒造店

宮城県名取市閖上中央1-12-3[ 地図

HP:http://housen-naminooto.com

●お問い合わせ

Tel.022-398-8596

東北の豊かな恵みをジェラートに
「ジェラテリア ナチュリノ」

2015年のオープン以降、平日からたくさんの人が訪れる「ナチュリノ名取店」。店名は名取をイメージしながら、自然で飾り気がない「Natural」、ハワイ語で光輝き未来へつながる「Lino」を掛け合わせた造語です。「『地元の恵みを感動に』をコンセプトに、ただ食材を使うのではなく、生産者の思いもジェラートに込めたいと思っています」と説明してくれたのは、店長の相原さん。

同店ではフルーツや野菜、お米など、生産者の方が大切に育てた地元素材にこだわっています。生乳には、色麻町の小松牧場で、環境や飼育方法など牛一頭一頭についてとことんまで考えて絞られた新鮮なものを使用しています。

この日、好きなジェラートを3つ選べるトリプル(600円)でいただいたフレーバーは「いちごシャーベット」、「ミルク」、「ピスタチオ」。亘理町産で糖度が高く、ほどよい酸味の「もういっこ」を使用したいちごシャーベットは、果物をそのまま食べているような爽やかな風味とシャーベットのシャリシャリとした食感。ミルクは小松牧場のフレッシュな生乳のコクと、すっきりとした甘さを堪能することができ、ピスタチオは豆の旨味を十分に感じることができます。

フレーバーは旬のものなど、常時18種類ほどがあり、毎週末限定の味も登場します。相原さんは「フレーバーなどは季節や素材の状況によって変わるので、店のSNSでチェックしてください!」と話してくれました。

ジェラテリア ナチュリノ

宮城県名取市飯野坂字南沖93-1[ 地図

HP:http://www.natu-lino.jp

●お問い合わせ

Tel.022-397-8235

潮風を受けながらサイクリング!
「名取市サイクルスポーツセンター」

東日本大震災の津波によって全壊し、9年半の時を経て、2020年10月に再オープンした「名取市サイクルスポーツセンター」。すぐ横に広がる太平洋の潮風を受けながら、サイクリングやスポーツを楽しむことができるレクリエーション施設です(入場料 一般200円、小学生100円、小学生未満無料)。

施設には自分の自転車を持ち込むことができますが、約130台のレンタル自転車を利用することも可能(入場料+使用料 一般1時間500円・2時間800円、小学生1時間300円・2時間500円)。準備されている自転車は本格的なスポーツバイクから女性や子ども向けのものまで、好みや気分に合わせて選べます。また、電動アシスト自転車などの施設外レンタル自転車を使って、施設周辺のスポットへ出向くこともできます(3時間1,000円・7時間2,000円)。

思いきり自転車を漕ぎたい人は全長4kmのコースの「サイクリングロード」へ。開放的な空気の中、整備されたコースを颯爽と駆け巡ることができ、子どもとのサイクリングも安心して楽しめます。

「おもしろ自転車広場」にはパンダなど、動物のキャラクター自転車や4人乗り自転車など、珍しい自転車がたくさん。これまでになかったサイクリングを体験できます。

また自転車施設以外にも、噴水広場や遊具、ふわふわドームなど、子どもにうれしい施設があり、さらにスケートボードパークやバスケットボール、フットサルのコートなども設置されています。

敷地内には日帰り入浴も可能な天然温泉の「名取ゆりあげ温泉 輪りんの宿」が営業。太平洋の絶景を眺めながらゆっくりと汗を流すことができます。

名取市サイクルスポーツセンター

宮城県柴名取市閖上字東須賀2-20[ 地図

HP:https://www.natori-cycle.com

●お問い合わせ

Tel.022-385-8027

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