Vol.001
宮城県各地の見逃せないスポットや多彩な体験をご紹介する「みやとりっぷ」。記念すべき第1弾は、県北に位置する登米市へ!かつて登米伊達藩の城下町として栄えたまちには、昔ながらの建物やおいしい郷土料理、話題のスイーツなど、たくさんの魅力が溢れていました。
はじめに訪れたのは登米町。ちなみに登米市は「とめし」、登米町は「とよままち」と読むのでご注意を! 登米町には明治時代に造られたハイカラな洋風建築が点在し、その風情ある町並みから「みやぎの明治村」と呼ばれています。
まずは、教育資料館(旧登米高等尋常小学校校舎)へ!明治21年に建築された洋風の校舎は、国の重要文化財に指定されています。
建物の中には、昭和48年まで使用されていた教室を活かした再現教室や各時代の教材、町の歴史に関する展示パネルなど見所が盛りだくさん!取材時に訪れていたご婦人たちは展示物を見て、「この外套懐かしい~」「こんな教室だったよね!」と大盛り上がり。
BGMとして流れる童謡を聴きながら校舎を回っていると、なぜか懐かしい気持ちになるから不思議です。
この他にも登米町には「警察資料館(旧登米警察署庁舎)」や「水沢県庁記念館(旧水沢県庁庁舎)」など、建物好きにはたまらないスポットばかり。
屋外に本格的な能舞台をそなえた伝統芸能伝承館「森舞台」、そして2019年9月にリニューアルオープンした「登米懐古館」を手掛けたのは、新国立競技場の設計でも知られる隈研吾氏!現代を代表する建築家の作品をじっくり見学することができます。
教育資料館(旧登米高等尋常小学校校舎)/警察資料館(旧登米警察署庁舎)/水沢県庁記念館(旧水沢県庁庁舎)/伝統芸能伝承館「森舞台」/登米懐古館[ 地図 ]
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とよま観光物産センター 遠山之里
Tel.0220-52-5566
旅の醍醐味といえば、やっぱりグルメ! 登米町でぜひ味わいたいのが、郷土料理の「油麩丼」と「はっと汁」。今回は2つの料理が一度に味わえる、「喰膳 蔵.ら~」さんを訪れました。
油麩丼とは、カツ丼のカツを油麩に代えた一品。だし汁をたっぷり吸ったふわふわの麩に、とろとろの卵が絡んで、もうご飯がとまりません! ヘルシーな油麩をメインにしながら食べ応えも十分です!
そして、寒い冬におすすめなのがはっと汁! はっと汁は、小麦粉を練ってつくるはっとを季節の野菜やきのこ、油麩などと煮込む登米の家庭の味。醤油ベースのお汁に、体が芯からあたたまります。
「蔵.ら~」さんでは、油麩丼とミニはっと汁をセットにした「くらら~セット」がいただけます。店主の方にお話を伺うと「なるべくシンプルな味付けで、多くの人が食べやすいようにしています。はっとのつるんとした食感を楽しんでほしいです!」とのこと。
「蔵.ら~」さんは観光物産センターと同じ施設内にあり、教育資料館など他の観光施設からのアクセスも快適♪ 登米町の建物巡りでお腹が空いたら、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
宮城県登米市登米町寺池桜小路2(とよま観光物産センター内)[ 地図 ]
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Tel.0220-52-2922
ほっと一息つけるお洒落なカフェが多い登米市。中田町にあるマクロビCafe「精進スイーツ結び」さんを訪れました。
「元々ケーキ屋をやりたかったのですが、アレルギーなどで好きなものが食べられず悩む人たちが多いのを感じていて。そういった人たちでも食べられるお店にしました」と店主さんが話す同店のメニューは、卵・乳製品・動物性の材料・白砂糖を不使用。
安全・安心な国産のオーガニック素材で作り出されるマクロビ&ビーガンスイーツや天然酵母パン、フードなどが店内に所狭しと並んでいます。
今回は、一年を通して提供されているビーガンソフトクリームをいただきました。豆乳などからつくられたソフトクリームは、後味の良いさっぱりとした甘さ。個人的には一般的なソフトクリームより好きかもしれません! 贅沢にトッピングされたイチゴは、登米市米山町産のものを使用しています。こんなにおいしいのに、からだにやさしいなんていいこと尽くめで得した気分です。
古民家を改装したという落ち着いた雰囲気の店内からは、美しく手入れされた庭や開放的な田園の風景を望めます。
佐沼地区の「こーひー日和」さんで焙煎されている「オーガニック結びブレンドコーヒー」を飲みながら窓の外を眺めていると、ゆったりとした時間の中で、日々の忙しさも忘れられそうです。
また、お店では登米市の素材などで作るクッキーを詰め込んだ「とめかん」を今年の12月から発売しています。白鳥やりんご、ご当地キャラ“はっとン”など登米にちなんだ形のクッキーやかわいらしいパッケージは、お土産にもぴったりですね!
宮城県登米市中田町石森入道坂5[ 地図 ]
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Tel.050-3580-8800
『仮面ライダー』『サイボーグ009』などの作品で知られる漫画家・石ノ森章太郎は、宮城県登米郡石森町出身(現・宮城県登米市)。ペンネームの由来にもなった石森地区には、石ノ森先生の功績を称えて「石ノ森章太郎ふるさと記念館」が建てられています。
施設にはデビュー前の作品や萬画を書く際に使用していた備品、実際の原稿など貴重な資料が充実。石ノ森先生の半生や活動を紹介する展示なども見ることができます。
残念ながら展示の撮影はNGですが、こちらの施設は石巻にある「石ノ森萬画館」と比べて、作品よりも石ノ森先生本人にスポットを当てた内容となっており、県外からも往年の石ノ森章太郎ファンが訪れるそうです。
同施設の近くには、石ノ森先生が少年時代を過ごした生家がほぼそのまま残されており、実際に使っていた机や少年時代のエピソードなどの展示も。この他にも石森地区には石ノ森先生ゆかりのスポットが多く残り、国民的萬画家のルーツにふれ、少年時代に思いを馳せながら散策することができます。
宮城県登米市中田町石森町132[ 地図 ]
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