Vol.028
宮城県の県庁所在地で、東北最大の都市・仙台市。多くの人やものが集まる、この街では、魅力いっぱいの施設や店舗が次々と誕生しています。その中から今回は2022年にオープンした、新しいスポットをご紹介します。
※新型コロナウイルス感染拡大により、記載の情報が現況と異なる場合がございます。お出掛けの際には事前にご確認ください。
※価格はすべて税込です。
サンモール一番町に2022年3月にオープンした「KEN'S CAFE TOKYO 仙台店」は、新宿御苑前に本店を構えるKEN'S CAFE TOKYOの東北初出店となる店舗です。洒落た雰囲気の店内にはイートインスペースも。同店の一押しは、数々のコンクールなどで入賞している「特撰ガトーショコラ(3,000円)」です。
ガトーショコラに使用されるチョコレートには、世界的なチョコレートメーカー「DOMORI」の創業者ジャンルーカ・フランゾーニが、自ら調合した「KEN'S BLEND CRIOLLO」を使用。カカオの中でも希少品種とされている最高品質のクリオロ種が贅沢に使われています。
素材のこだわりはチョコレート以外にも。バターは鮮度が良く、軽やかな風味の国産で食塩不使用、農場から直送される卵のみを使用したグルテンフリーで、一つ一つ手作りされています。
ガトーショコラ自体の温度を変えて食べることで、さまざまな食感と口溶けを楽しむことができます。今回は常温でいただきました。しっとりとしたチョコレートは甘すぎず、カカオのビターな風味が口の中に広がり、上品なテリーヌショコラのようなおいしさです。また、冷やすと生チョコ感覚、レンジで少し温めるとフォンダンショコラのような味わいになります。
ガトーショコラの他に、生チョコレートやナッツショコラなどがラインナップ、季節限定メニューも登場します。お土産や自分へのご褒美におすすめです!
宮城県仙台市青葉区一番町2-4-19 シリウス一番町1F[ 地図 ]
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Tel.022-226-7342
地下鉄東西線・大町西公園駅すぐそばにあり、洗練された雰囲気のカフェなど、感度の高い店舗が入るBlankビル。その3階に店を構えているのが、雑貨店「歩音(あるね)せんだい」です。
本店は、温泉で有名な愛媛県松山市道後湯之町にあります。「愛媛のいいものやこだわりのものをセレクトしています」と話すのは、同店のマネージャー兼スタイリストの岡村さん。愛媛の雑貨店が仙台に出店することになったのは、店主・黒川さんが宮城県出身だったこと、そして岡村さんと黒川さんが仙台を訪れた際に、この建物に出会ったことがきっかけでした。「1階のカフェの人たちもとてもやさしくて、すごく良い場所だなと思いました」と岡村さんは振り返りました。
店内には、保存料や化学調味料などを使用せずに愛媛県産の素材を中心に作られている歩音オリジナルの出汁パックをはじめ、愛媛の食品や工芸品などが並びます。どれも自然や人にやさしいもので、品質の高いものばかり。愛媛が誇る今治タオルも数あるメーカーの中から、地元の人たちに愛されている商品が取り扱われています。岡村さんは「工芸品の中には、愛媛の本店では取り扱っていない作品もあります。『仙台でなら』ということで作家さんが出品してくれました」と説明してくれました。
さらに岡村さんは買い物目的でなくても、気軽に店に訪れて欲しいと語りました。「コロナ禍でなかなか遠出が難しくても、この店で少しでも愛媛旅行の気分を味わってもらえれば。楽しくお話しにきてくれるだけでもうれしいです!」。店の情報などはサイトやInstagramでチェックを。愛媛の魅力にふれてみてはいかがでしょうか。
宮城県仙台市青葉区大町2-3-12 Blank3F[ 地図 ]
HP:https://www.dogo-tsubaki.com/arune/
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Tel.022-302-6623
ワイズロードは全国に30店舗以上を構える、国内最大級のスポーツサイクル専門店。その東北初出店となる店舗が2022年3月にオープンした「ワイズロード仙台泉店」です。店長の山根さんは「『開店を待ってました!』とおっしゃってくださるお客様も多く、反響の大きさを感じています」と話します。
店内には、ロードバイクをはじめ、クロスバイクやMTB、グラベルバイクといったスポーツサイクル、アイテムやウェアなどが所狭しと並んでいます。同店の最大の特徴は、多彩なブランドの商品を幅広く取り扱っていること。「ファッションのセレクトショップのようなイメージです。『何からそろえればいいかわからない』という初心者の方にもぴったりです」と山根さんは話していました。
また、同店には国内3店舗目となる、「KhodaaBloom(コーダーブルーム)」のショップインショップも営業。「日本人による日本のスポーツバイク」を標榜する日本のスポーツサイクルブランドで、品質の高さで有名な自転車メーカー「ホダカ」が手掛けるブランドです。「関東ではすでに一般的ですが、仙台でも徐々に人気が広がっています」と山根さん。
仙台のサイクリング環境については「平坦な道も山岳も楽しめる、理想的な環境ですね」といい、「東には潮風を受けながら走ることができる沿岸部があり、北は農道などの平坦な道、西は山岳と、初心者から上級者まで色々な走り方が楽しめます。折りたためるものなら電車など、公共交通機関で持ち運びもできますね」。
山根さんは「初心者の方やクロスバイクからステップアップしたい方は、ぜひご来店ください!」と話してくれました。スポーツサイクルに挑戦したい方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。
宮城県仙台市泉区山の寺1-1-13[ 地図 ]
HP:https://ysroad.co.jp/sendaiizumi/
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Tel.022-343-5210
2022年2月に地下鉄南北線・富沢駅の目の前にオープンした「TŌMIN FROZEN(トーミン・フローズン)仙台富沢駅前店」。TŌMIN FROZENは、冷凍食品専門店として、2021年に横浜市内に初出店した話題の店で、仙台富沢駅前店は2号店となります。店長の持舘さんは「冷凍食品のイメージを変えていきたいと思っています」と話していました。
同店の食品はすべて株式会社テクニカンの特別な冷凍装置「凍眠」で冷凍されたものです。冷凍食品は一般的に冷たい空気で冷凍しますが、テクニカンはアルコールを使用した独自の方法で冷凍します。そのため急速に冷凍させることができ、食品の味わいを、とれたて・作りたての状態で保つことができます。さらに魚や肉などの解凍時に栄養や風味が水分として流れてしまうドリップの発生を抑制します。「刺身などは生で売られているものより、新鮮な風味が味わえることも多いんですよ」と持舘さん。
店内に置かれた30台以上の冷凍ショーケースの中には、横浜の店舗で販売している商品をはじめ、三角揚げ、牛たんといった仙台や東北のものなど、約200種類の冷凍食品が並んでいます。
一番人気は本まぐろの中トロ、赤身、ひらめ、真鯛、赤海老、ソデイカ、真あじ、サーモンの8種9貫が入った「にぎり寿司(1,577円)」。その味わいは冷凍とは思えないほど鮮度抜群で、寿司種とシャリが別々になっているため、お寿司を自ら握り、楽しむこともできます。
さらに横浜中華街の名店「萬珍樓」のメニューや、プリプリした牛モツが入った本格的な「牛モツ鍋(949円)」や、くさみがなく新鮮な風味の「ホヤの刺身(550円)」なども人気で、同店オリジナルの冷凍日本酒などもあります。
「お客さんからは『遠方に住んでいる子どもに送ってあげた』、『共働きで時間は無いけどおいしいものを食べたいから』という声をいただきました」と持舘さんはうれしそうに話してくれました。いつもとは一味違う冷凍食品を試してみては、いかがでしょうか。
宮城県仙台市太白区大野田5-38-9[ 地図 ]
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Tel.022-796-2318
旧七十七銀行八本松支店の建物を活用し、2022年8月に誕生した民間の会員制図書施設「8BOOKs(エイトブックス)SENDAI」。約1万冊の蔵書を館内で自由に読むことができる(入場料:大人日額1,300円、月額3,000円、年間20,000円など)、全国でも珍しい施設です。
「施設のテーマは『ほんとの未来』です」と話すのは、ブランドビジョンプロデューサーの春木さんです。「『なりたい自分と向き合う時間』にしてほしいと思っています」。
春木さんが「普段あまり本を読まない人にも来てもらえるようにこだわりました」という選書は、ジャンルごとではなく、8つのコンセプトにわけられています。そのため、小説の横に実用書やビジネス書、写真集、漫画などが並ぶことも。「本屋や図書館、またオンラインにはない、偶然の出会いも楽しんでほしいですね」と春木さんは語りました。
8つのコンセプトとは、「1.なりたい2.触れる3.気づく4.表現する5.つながる6.参加する7.続く8.この先も仙台に」。
たとえば「1.なりたい」には、仕事や日々の暮らしに関することなど、なりたい自分を思い描くための最初のステップとなる本が集められています。その後も2、3と順を追っていくことで、夢の実現に向けたストーリーを想像することができます。
2階は飲食可能スペースもあるキッズフロア。定番の作品から珍しいものまで、たくさんの絵本が並んでいます。広々としたカーペットスペースでは靴を脱いで、のびのびと本を読むことができ、授乳室、オムツ替えシートなども設置。幼いお子さまと一緒でも安心して利用することができます。
また、今後8BOOKs SENDAIでは地元のイラストレーターやクラフト作家、大学教授などとのコラボレーション企画、英語の絵本の読み聞かせなどの子ども向けイベントも行っていく予定です。
春木さんは「地域に貢献するためにも、人や文化・学生・経済・食など、今後はより宮城、仙台の魅力を発信していきたいですね」と話してくれました。ぜひ、新たな出会いを探しに訪れてみませんか。
宮城県仙台市太白区八本松1-15-25[ 地図 ]
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Tel.022-748-5781
仙台市青葉区本町にある居酒屋で、11時から14時までのランチタイムに営業している「ひげぼーや」。メニューはスープカレー「ポクチキ野菜(1,265円)」の1種類のみというこだわりです。「今後もこれ一品で勝負していきたい」と話すのは、店主の佐々木さん。東京のスープカレー専門店や北海道の飲食店などで経験を積んできた佐々木さんは、「地元宮城のおいしいものでスープカレーをつくりたい」と2022年11月に営業を始めました。
今回は「辛さゼロ」から「大辛」まで、4つの辛さが選べるスープカレーから、「カレー好きにおすすめ」という中辛をお願いしました。
スープカレーは、仙台味噌とホヤの出汁を使用。16種類の香り高いスパイスとともに、ピリッとした辛さの中に奥深い味わいを生み出しています。「ホヤが苦手な人でもおいしくいただけるように風味を抑えていますが、ホヤを好きになる入り口になってくれればうれしいですね」と佐々木さん。
さらに大ぶりな豚の角煮と柔らかく煮込まれたチキンが約150g、野菜は12種類、約300gも入っていて食べ応え十分です。「スープカレーでは豚かチキンのどちらかしか選べないことが多く、いつも両方食べたいと思っていたんですよ」と佐々木さんは笑い、「あとは野菜をいっぱい摂って、健康になってほしいと思っています」と説明しました。
そして佐々木さんはスープカレーにかける想いを語ってくれました。「『札幌スープカレー』があるように、『仙台スープカレー』というジャンルを確立して、いつか宮城の名物にしたいですね」。スープカレーやホヤが好きな方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
宮城県仙台市青葉区本町2-16-15 ツルミヤ本町ビルB1[ 地図 ]
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Instagram:https://www.instagram.com/hige_boya/
2022年4月、仙台市若林区藤塚地区に開業した、癒しと食の総合リゾート「アクアイグニス仙台」。沿岸部の新たな観光スポットとして、連日多くの人が訪れている話題の施設で、コンセプトは「治する・食する・育む」。温泉や第一線で活躍するシェフたちの料理などを楽しむことができます。
「藤塚の湯」は、地下1,000mの大深度から湧出する温泉です。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。なめらかで、しっとりとした肌になると評判のお湯。潮風を感じられる露天風呂や、ドライサウナ、広々としたライブラリーカフェもあり、ゆっくりとくつろぐことができます。
フランス語の「絆」を店名にした「マルシェ リアン」は、地域の生産者と“おいしさ”でつながる店舗。仙台や宮城のものを中心に、新鮮な野菜や旬の果物、人気の加工食品などが充実しており、さまざまな食材と出会うことができます。
多彩な「食」も施設の魅力の一つ。パティシエの辻口シェフがプロデュースする2つのパティスリーとベーカリー、日本料理店「賛否両論」の笠原シェフによる「笠庵」、イタリアンは日髙シェフの「グリーチネ」と、一流の料理人たちが手掛けるレストランでは、それぞれ地域の食材を使った本格的なメニューを味わうことができます。
オフィシャルショップには、シェフたちがプロデュースした商品やアクアイグニスオリジナルの雑貨など、お土産にぴったりのアイテムも。休んで、食べて、買い物をして。思う存分、楽しみ尽くせる施設です。
宮城県仙台市若林区藤塚字松の西33-3[ 地図 ]
HP:https://aquaignis-sendai.jp
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Tel.022-355-2181
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