みやとりっぷ
Vol.035

思い思いの時間を楽しめる、
宮城県唯一の“村”・大衡村へ!

宮城県下35市町村で、唯一の“村”である大衡村。面積の半分以上を森林が占め、平野部に田んぼが広がる自然豊かな地域には、大人も子ども楽しめる施設が充実しています。都会の喧噪を離れ、開放的な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

※記載の情報が現況と異なる場合がございます。お出掛けの際には事前にご確認ください。

※価格はすべて税込です。

このページでご紹介するスポット

  1. ゆったりとした時間と景色を満喫「Cafe Bridge」
  2. おいしい手作りお菓子でホッと一息「くらしとおやつ Windmill」
  3. 本格的なパキスタン料理を堪能!「SHAH JEE(シャハジー)」
  4. 巨大なそり滑り台がトレンドマーク!「タカカツ万葉パーク」
  5. 多彩な植物が観賞できる「昭和万葉の森」
  6. “恋多き山の画家”の作品が並ぶ「大衡村ふるさと美術館」

ゆったりとした時間と景色を満喫
「Cafe Bridge」

一面に田んぼが広がる大瓜地区に佇む田園カフェ「Cafe Bridge」。「とにかく、目の前に田んぼが広がっている光景に惹かれて、2021年にオープンしました」と話すのは、同店代表の佐藤さんです。

「ここは日中でもあまり車が通らず、昔のままののどかな風景が残っている感じがして、本当にリラックスできるんです。コーヒー1杯で2時間くらいぼーっとしていく方もいますね」という佐藤さんは「大衡村は近くに牛野ダムや公園もあったりと、こんないい場所はほかにないくらいなので、もっと多くの人に知ってほしいんです」とこの場所にカフェを開いた理由について語りました。

落ち着いた雰囲気の店内では田園風景を眺められ、「お客さんの要望に応えていたらいつの間にか増えていった」というフードやドリンクを味わうことができます。佐藤さんのお父さんがよく作っていた思い出の味である「牛すじカレー」(850円)をはじめとしたランチメニューや、1日4個限定でレトロな味わいの「ブリッジプリン」(450円)など、そのほとんどが手作り。サラダのドレッシングも手間暇掛けて店内で作っています。

この日は「レモンスカッシュ」(350円)をいただきました。レモンの酸味と炭酸の爽快感は暑い季節にぴったりで、店でハチミツに漬け込んだレモンまでおいしく食べることができます。

「これからは外にテラスをつくったり、四季ごとに楽しみがあるカフェにしたいです」と佐藤さん。「今年、敷地に桜の木を植えたんです。いつかはお花見もできるようになればうれしいですね」と今後について話してくれました。

Cafe Bridge

宮城県黒川郡大衡村大瓜字蒲切沢52-3[ 地図

HP:https://askww107.wixsite.com/bridge

●お問い合わせ

Tel. 022-342-1677

おいしい手作りお菓子でホッと一息
「くらしとおやつ Windmill」

大瓜地区の小さな交差点の角に建つ、可愛らしい店舗。ここが2022年にオープンした「くらしとおやつ Windmill」です。

元々酒屋だったという建物は、白を基調にしたやさしい雰囲気。「大工さんや塗装屋さんに協力してもらって、内装は自分でDIYしました。店だけど家のような、訪れるとなんだかホッとする、お客さんにも私にも居心地のいい場所でありたいと思い、今も少しずつ手を加えています」と話すのは、店主の東海林さんです。

製菓の専門学校を卒業した東海林さんは、開業前までは趣味としてお菓子づくりをしながら、時折マルシェなどのイベントに出店。それが評判となり、店舗を開くことになったといいます。「家庭的な味のお菓子を目指しているので、“おやつ”という呼び方にしているんです」と説明してくれました。

店内には焼き菓子を中心に、東海林さんが丁寧に一つひとつ手作りした“おやつ”が並べられています。「保存料などを使っていないので、なるべく早めに食べてほしい」と東海林さん。添加物はベーキングパウダー以外不使用で、なるべく国産の素材を使うなど安全安心にこだわっています。

おすすめ商品の一つが大衡村産のハチミツを使った「大衡ハチミツマドレーヌ(216円)」。ハチミツのあっさりした甘味と、ふっくらしてフワフワとした生地の軽やかな口当たりがたまらない一品です。

「塩ガレット」(194円)はバターの濃厚さと甘味を塩が引き立てて、やみつきになるおいしさ。旬のフルーツを使ったケーキ類も人気です。また、多彩な商品を組み合わせたギフトボックスなども取り扱っています。

店内にはイートインスペースや子どもが靴を脱いで絵本などが読めるキッズスペースが設置されており、ファミリーでもゆっくり寛いで過ごすことができます。

なお、お菓子作りや販売は東海林さん一人で行っているため、営業日は基本的に週2日のみ。営業日はHPなどでご確認ください。

くらしとおやつ Windmill

宮城県黒川郡大衡村大瓜東沢27-4[ 地図

HP:https://linktr.ee/kurashi_oyatsu_windmill

●お問い合わせ

Tel. 022-342-1314

本格的なパキスタン料理を堪能!
「SHAH JEE(シャハジー)」

大和ICから車で30分ほど、国道4号線沿いにある「SHAH JEE」は、宮城県では珍しく本格的なパキスタン料理が味わえる店として人気です。

パキスタン料理は、インド料理と比べて多彩なスパイスを使うことが特徴。同店ではグリーンカルダモンやアジョワン、カロンジなどのスパイスを現地から取り寄せています。「店ではあえて日本人に味を合わせることなく、現地そのままの味付けにしています」と店長の太田さん。厨房ではドバイの五つ星ホテルに勤めた経歴を持つベテランシェフをはじめ、パキスタンやインド出身のシェフが腕をふるいます。

豊富なランチメニューの中から注文したのは「Myスペシャルセット」(1,518円)。その内容は16種類から選べる2種類のカレー、チキンティッカ、サラダ、小ライス、ワンドリンク、ロティまたはナンとボリューム満点です。

今回注文したカレーは一番人気という「ほうれん草チキン」と「キーマカレー」。さらに全粒粉を使った無発酵パンのロティをチョイスしました。

ほうれん草のカレーは深い味わいで、ゴロッと入ったチキンにも旨味がたっぷり。「見た目がどろっとしているので敬遠されがちですが、一度食べるとリピーターになる人が多いですね」と太田さん。
また、キーマカレーは挽肉のコクがルーにしっかりと染み出た一皿で、ロティはカリッとした部分と、しっとりした食感の両方が楽しめる素朴なおいしさでした。

また、太田さんが「チャレンジメニューのような感じです」と語るのは「シャハジースペシャル(2,750円)」。4種類のカレーに加えて、近年人気のビリヤニ、シシカバブ、タンドリーチキン、辛みを和らげてくれるマンゴーラッシーなど、その他にもたくさんのメニューがつき、パキスタン料理を丸ごと味わい尽くすことができます。お腹を空かせて、ぜひ味わってみてください!

SHAH JEE(シャハジー)

宮城県黒川郡大衡村大衡字枛木126-6[ 地図

●お問い合わせ

Tel. 022-341-4419

巨大なそり滑り台がトレンドマーク!
「タカカツ万葉パーク」

2005年に開園した「タカカツ万葉パーク」は、豊かな森林の中で、さまざまな楽しみ方ができる公園です。

子どもたちが自然の中で思いきり体を動かせる「わんぱくランド」の目玉は、大きな人工芝のそり滑り台。大小2つの台では、他では体験できないそり滑りを楽しむことができます。

また、多彩なアスレチック遊具やローラー滑り台などが20基点在(一部の遊具は老朽化等により利用できない場合があります)。冒険しているような気分で遊ぶことができます。

園内にある「四季彩苑」ではアヤメ、ハス、スイレン、ミズバショウなどが植栽されており、八ツ橋や遊歩道を散策しながら四季折々の花々を観察できる水辺空間になっています。

また「ピクニック広場」「パークゴルフ場」「緑水公園」などもあり、思い思いの時間を過ごすことができます。

タカカツ万葉パーク

宮城県黒川郡大衡村大衡字大日向地内[ 地図

HP:http://ohira-manyo.co.jp/createpark.html

●お問い合わせ

Tel. 022-347-2188(株式会社万葉まちづくりセンター)

多彩な植物が観賞できる
「昭和万葉の森」

万葉クリエートパークに隣接する「昭和万葉の森」は、昭和天皇御在位60年を記念して植樹祭が開催された会場と隣接する森林をあわせて造成され、1989年に開園した公園です。

総面積23haの広さを誇る公園には、国内最古の歌集『万葉集』に登場する万葉植物をはじめ、およそ520種もの植物があります。

園内には「ひさかたの道」「かたかごの道」「しろたえの道」など、万葉の歌にゆかりのある名前が付けられた遊歩道が11本、合計5,600mほど設けられており、その沿道の一部には万葉の歌を刻んだ歌碑48基が建てられています。

公園の遊歩道ではカメラで植物を撮影する人や散策する人など、至る所で多くの人たちが緑の潤いを満喫していました。

また、駐車場の脇にはさまざまな料理やソフトクリームなどの軽食が楽しめる「万葉茶屋」が営業しており、散策後の一休みや腹ごしらえにおすすめです。

昭和万葉の森

宮城県黒川郡大衡村大衡字平林117[ 地図

HP:http://ohira-manyo.co.jp/mori.html

●お問い合わせ

Tel. 022-345-4623

“恋多き山の画家”の作品が並ぶ
「大衡村ふるさと美術館」

「昭和万葉の森」に隣接する「大衡村ふるさと美術館」では、村出身の洋画家・菅野廉の絵画の常設展示、さまざまなテーマで展開される企画展の作品などを鑑賞できます。

菅野廉は大衡村出身の洋画家で東京美術学校(現在の東京藝術大学)を卒業後、30代で美術展覧会の二科展に入選し、42歳にしてフランスへ渡り、サロン・ドートンヌ展に入選。帰国後、55歳の時に東京大空襲でアトリエや多くの作品を失い、大衡村へ帰郷。東北の画家として活躍を始め、98歳で亡くなるまで精力的に絵画を描き続けました。

「ここは森の小さな美術館という感じですね」と話すのは、館内を案内してくれた庄子館長。1階のエントランス先は、菅野廉の作品などが観覧できる常設展示のスペースになっています。

まず鑑賞できるのが、山を愛し「蔵王の画家」と呼ばれる菅野の山岳をテーマにした作品群。代表作の一つでもある『ろ馬の耳』などを見ることができます。
また「現場に行って描け」が口癖で、その技法について、スケッチなどを用いて解説されています。どのような思いで絵を完成させていったのか思いを馳せることができます。

肖像画の名手である菅野には「恋多き山の画家」といわれる一面も。大和町出身の歌人・原阿佐緒の肖像画も残されています。「おそらく彼女に好意があったのでは。菅野の肖像画には若い女性が多いんですよ」と庄子館長。その他にもアトリエを再現し、画材や愛用していたロッキングチェアなども展示しています。

常設展示スペースの奥のには「海」「花」などのテーマにそって1カ月ごとに差し替えられる作品が飾られており、2023年9月のテーマは「秋」の予定です。

2階は企画展示スペース。取材時(2023年8月)は伊藤博敏さんのユニークな石彫が展示されるなど、1年を通じて個性的な企画展が催されています。

大衡村ふるさと美術館

宮城県黒川郡大衡村大衡字平林39-12[ 地図

HP:https://www.village.ohira.miyagi.jp/soshiki/16/1328.html

●お問い合わせ

Tel. 022-345-0945

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