Vol.041
仙台市の中心部から南へ約18kmの位置にある岩沼市には、いつもとは一味違う体験が楽しめるスポットが盛りだくさん!絶品スイーツや本場の味が堪能できるナポリピッツァ、ユニークな温泉、かわいらしい羊たち……。知る人ぞ知る、魅力的なスポットをご紹介します。
※記載の情報が現況と異なる場合がございます。お出掛けの際には事前にご確認ください。
※価格はすべて税込です。
岩沼市民図書館の2階にある「ふるさと展示室」では、岩沼の歴史・民俗や文化を学ぶ場として、文化財資料を中心とした展示を行っています。
常設展では古代や江戸時代、近代など時代ごとに分けて資料が展示されています。入り口からすぐのところにあるのは、過去の災害の痕跡が刻まれた「高大瀬遺跡 津波堆積土層」。これは市内の高大瀬遺跡から見つかったもので、過去約1,000年間におきた災害の痕跡がわかる土層として、世界的に注目されています。ちなみに一番下は869年の貞観地震津波の可能性がある堆積物で、一番上は東日本大震災の津波堆積物。過去を知り、未来へ生かす防災学習の教材となっています。
その他にも常設展では市内の遺跡から発掘された出土品が並んでいます。特に歴史上、重要な遺跡の可能性がある「原遺跡」からは、飛鳥時代から平安時代にかけての陶製硯や建物跡の遺構などが見つかっており、発掘調査の成果などを更新し、展示しています。
江戸時代のブロックでは、複製した古絵図やジオラマ、甲冑などが展示されています。さらに松尾芭蕉が旅した「おくのほそ道」や、歌枕「武隈の松」に関する資料も。
また、民俗資料展示スペースには、市内の神社に奉納された絵馬や、生活の中で用いられていた民具などが並びます。
約3カ月ごとの会期で開催される、テーマに基づいた企画展では「この民具 何もの?」が開催中(2024年4月21日まで)。昔、日常的に使われていた道具について楽しく学ぶことができます。常設展、企画展ともに入館無料とは思えないほど、見応え十分の施設です!
宮城県岩沼市二木2-8-1[ 地図 ]
HP:http://www.iwanumashilib.jp
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Tel. 0223-24-3131
岩沼駅近くの住宅外に佇む、鮮やかな青が映える建物が「PATISSERIE HINICHIJOU」です。店内にはケーキのほか、マカロンやクッキーなどの焼き菓子や、パンなどが所狭しと並んでいます。
オーナーパティシエの高宮さんは宮城県内の洋菓子店で約20年腕を磨き、2021年に同店をオープンしました。ユニークな店名には、1日の時間のうち、お菓子を食べている少しの時間だけでも“非日常”を過ごしてもらえるようなお菓子を提供するという思いを込めているそう。
高宮さんが「自分が『いいな、美味しいな』と思うものを作るようにしています」というスイーツの中のおすすめは「ロムロム」(490円)。バターとカスタードのお菓子を現代風に食べやすくし、ラム酒とフルーツをアクセントにしています。
定番の人気商品は「いちごショート」(520円)。山元町のいちご農園「燦燦園」のいちごを贅沢に使用しており、純生クリームと糖質控えめのスポンジ生地は甘さも控えめで、いちごの味わいを引き立てます。
その他に焼き菓子では、カラフルな色合いの「マカロン」(216円)、岩沼市の公式マスコットキャラクター「岩沼係長」の顔がかわいらしい「岩沼係長サブレ」(150円)なども売れ筋です。
宮城県岩沼市土ケ崎2-8-19[ 地図 ]
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HP:https://www.instagram.com/patisserie_hinichijou/
木製のジャングルジムなど、個性的な建物が並ぶ「JOCA(ジョカ)東北」。ここでは岩沼市の地方創生プロジェクト“生涯活躍のまち”をテーマに、天然温泉「亀塚温泉」や蕎麦処「やぶ庵」、ウェルネスジム「GOTCHA!WELLNESS岩沼」、コミュニティスペースといった施設から、保育園、障害児・障害者のデイサービス・就労支援などの事業まで展開する複合施設です。
JOCAとは、青年海外協力隊のOB・OGで組織された、公益社団法人青年海外協力協会のこと。全国にある7つの拠点のうち、JOCA東北は2011年の東日本大震災の復興支援から活動を開始し、避難所の運営や仮設住宅の見守り活動などを行いました。そして、子どもからお年寄りまで、障害の有無や国籍を問わず、みんな“ごちゃまぜ!”になって日常的につながり合える地域の拠点を目指して、この施設を2021年3月末にオープンしました。
亀塚温泉は、地下1,200mから湧き出る50℃の源泉で、泉質は高張性・塩化物泉。体の芯から温まり、美肌効果も!お風呂は「岩の湯」と「槍の湯」の2種類があり、曜日によって男湯・女湯が入れ替わります。
デッキにある足湯には無料で入ることができます。また施設では、地域で採れた新鮮な野菜の販売や、たくさんの人々で賑わうイベントを開催することも。温泉で一息ついたり、蕎麦を味わったり、ジャングルジムで遊んだり。“ごちゃまぜ!”な楽しみ方ができる施設です。
宮城県岩沼市中央4-3-1[ 地図 ]
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Tel. 0223-36-9863
2016年にオープンしたバイクカフェ「310 IWANUMA BASE」。店内にはバイクに関するアイテムが飾られています。
オーナーの佐藤さんは震災後、福島県から宮城県へ移住したのをきっかけに同店をオープンしました。「震災で置き去りにせざるを得なかったバイクや車を保管したり、バイク好きが集まれる拠点を作りたかったんです」と佐藤さんは言います。
ピザやスイーツ、コーヒーなどが味わえる同店には、ツーリングスポットとして訪れるライダーだけでなく、新鮮なフルーツを使った「季節のパフェ」(900円)を目当てに訪れるお客さんもたくさんいます。
11月~5月まではグラスからこぼれ落ちそうなほどイチゴがたっぷりの「イチゴパフェ」が味わえます。
このイチゴは亘理町産の土耕栽培で育てられたもので「果樹園の人たちともバイクで繋がっていて、品質に問題はないもののサイズが合わなかったりして市場に出せないものをいただいています。そのおかげでいい素材の果物を、手頃な値段で提供できています」と佐藤さんは話してくれました。
なお、6月~8月には「さくらんぼパフェ」、7月~9月は「桃パフェ」が登場。ツーリングやドライブの合間に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
宮城県岩沼市吹上3-7-13[ 地図 ]
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Tel. 090-3366-4280
岩沼市の二ノ倉地区にある「いわぬまひつじ村」。約3haの敷地内に羊の放牧場、農園、広場、ドッグランなどが整備されており、羊とのふれあいやエサやり体験、野菜の収穫体験、季節ごとのアクティビティなどが楽しめます。
現在、羊は40頭ほどいますが、その始まりは震災後に2頭の羊が放牧されたこと。東日本大震災で発生した津波によって、甚大な被害を受けた二ノ倉地区は、人が住めなくなり、雑草が伸び放題の荒れ地となっていました。
その様子に心を痛めた元々の住民たちが岩沼市に掛け合い、市と東北大学と協力し、除草を目的に羊を放牧することに。2頭の存在は、この地域に住んでいた人々を元気づけ、姿を見に来る人たちの交流を育みました。
2017年には東北大学の研究が一段落しましたが、羊を残してほしいという要望があり、現在のかたちで整備されるようになりました。
この施設の羊たちは人懐っこく、「メエメエ」と元気に鳴きながら近寄ってきます。その中にはかわいい子羊の姿も。2023年には10頭ほどの子羊がここで産まれました。2024年の春にも産まれる予定で、タイミングが合えば産まれたばかりの子羊たちとふれあうことができます。
週末には「羊のレース」や「ふれあい広場」などのイベントも開催されています。ぜひ、webサイトやSNSなどをチェックしてお出掛けください!
宮城県岩沼市押分須加原61[ 地図 ]
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Tel. 080-4105-5538
「店名のエリアントとはイタリア語で『ひまわり』という意味です。明るい方を向いて進んでいくようにという想いを込めました」と話してくれたのは、「pizzeria e trattoria elianto」店主の永田さんです。永田さんはイタリア料理店で働いていた際に出合ったナポリピッツァのおいしさに衝撃を受け、ナポリピッツァづくりを学ぶため、ナポリとローマで修業した後、日本に戻り2019年に同店をオープンしました。
永田さんが作るナポリピッツァは本場のものに忠実です。ピッツァの直径は約30cm。イタリアから輸入した窯と秋保の薪を使って焼き上げます。伝統にならって生地に使用するのは、水と小麦粉、塩、イーストのみ。トッピングの食材は岩沼や仙南地域でとれる新鮮な野菜や、海の幸を贅沢に使用しています。
今回はイタリアのチーズとトマトソースで作られる「マルゲリータ(サラダ・ドレッシング付き)」(1,400円)をいただきました。生地は薪窯ならではの外はカリッ、中はモチッとした食感を楽しむことができます。
その他にもたくさんの種類のピッツァやワインなど、さまざまなメニューが味わえます。ナポリピッツァの魅力について「子どもや大人が皆で楽しそうに一つのものを分け合って食べる姿がうれしいんです」と永田さん。岩沼市で本場のナポリピッツァを味わってみてはいかがでしょうか。
宮城県岩沼市桜5-6-23[ 地図 ]
HP:https://pizzeriailelianto.com
●お問い合わせ
Tel. 0223-36-9351
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