Vol.043
世界農業遺産に選ばれた「大崎耕土」が広がる大崎市には、お米や野菜などの食材をはじめ、スイーツなどを楽しめる店舗が続々誕生。テレビや雑誌などでも注目を集め、たくさんのお客さんが訪れる話題のスポットをご紹介します。
※記載の情報が現況と異なる場合がございます。お出掛けの際には事前にご確認ください。
※価格はすべて税込です。
江戸時代後期より続く酒蔵を改装した商業施設「食の蔵 醸室」内にある「鯛焼みやび」。店主の鎌田さんは三重県にある「わらしべ本店」で食べた鯛焼に惚れ込み、地元・宮城の人たちにもこの味を食べてほしいと同店で修業し、2022年6月に姉妹店としてこの店をオープンしました。
みやびの鯛焼の大きな特徴は、焼きたては外がパリッ、中はモチモチとしていて、時間が経つとフワフワとした食感に変わることです。
この食感を生み出しているのは生地に使用している国産小麦粉。そして、鎌田さんによる手焼きです。その日の気温などにあわせて焼き上げる温度や時間を調整し、一枚一枚を丁寧に焼いています。
6種類ほどの鯛焼の中で、一番人気は「つぶあん」(210円)。十勝産小豆と北海道産てんさい糖だけで炊き上げるあんこは、やさしい甘さ。そのあんこと冷たいバター、熱々の生地を合わせて楽しめる「あんバター」(250円)、カリカリのベーコンととろけるチーズがやみつきになる「ベーコンチーズ」(230円)などもおすすめ。春の「桜あん」(220円)といった季節限定の味わいも登場します。
また、かわいいパンダの焼き印が入った「ぱんじゅう」(2個入220円、6個入箱付き650円)も人気です。
商品をお求めの際には、待ち時間の少ない電話予約が便利。新食感の鯛焼を、ぜひお試しください!
宮城県大崎市古川七日町3-10醸室蔵3[ 地図 ]
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Tel. 0229-87-8831
のどかな里山風景が広がる鳴子地区に佇む、一軒の木造の建物。ここがカフェ「さとのわ光種(りしゅー)」です。
「この店が目指しているのは“元気になれる場所”になることです」と話すのは、オーナーの鈴木さん。「ここでのんびりしたり、アイデアを考えたり、新しい食や人と出会ったり。一人ひとりの色々な“光の種”が生まれていく場所になればと思い、“光種”と名付けました」と説明してくれました。
東京出身の鈴木さんは都内のアパレル会社で忙しく働く日々の中で、休養のために鳴子温泉を訪れ、その自然や食材、温泉などに魅了され、移住することにしたといいます。2016年から月に5回ほど、料理を作るワークショップなどの活動を行うようになり、2019年12月、現在の場所に同店をオープンしました。
同店では地域のお米や野菜を中心とした、季節を感じる手作りメニューを提供しています。この日いただいたのは「ご馳走がんも定食」(1,500円)。がんもは、レンコン、キクラゲ、魚介、豚肉など、具だくさん!食べ応えのあるがんもに、うす出汁の熱々の餡がかかり、多彩な旨みや食感が堪能できる一皿です。
また、鈴木さんが「ほっとする、地元のかあちゃん料理」と語る、日替わりの副菜や自家製味噌を使った味噌汁など、手間暇かけた料理がずらり。やさしい味わいながらも、しっかりと満足感が感じられる一品ばかりです。
店の奥には鳴子や東北の伝統工芸品を販売しており、定期的に味噌造りや山歩きなどのワークショップも開催しています。「東京時代には知らなかった食材や料理に出合ったり、お客さんと交流するのがおもしろいですね」と鈴木さん。さまざまなかたちで鳴子の豊かな魅力を発信しています。
宮城県大崎市鳴子温泉字石ノ梅51-1[ 地図 ]
HP:https://satoyama-cafe.jimdofree.com
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Instagram:https://www.instagram.com/satonowarishunaruko
約23万羽の養鶏を行っている「花兄園ファーム」に併設された「たまごハウス」は、こだわりの卵やスイーツの無人販売所。店舗内には卵の自動販売機がずらりと並んでいます。
これらの卵は花兄園ファームから直送される新鮮なもの。安心安全・おいしさを追求し、雛の時から大切に育てられた鶏が産んだ卵です。
販売している卵は主に2種類。「べにゆたか」(3パック1,000円/1パック10個入り 1パックサービス中※2024年4月時点)は黄味の色が濃く、濃厚な味わい。「元気なB玉」は、サイズは不揃いですが中身は上質な卵。こちらは感謝セール価格としてお得に購入することができます。
店舗では、これらの卵を使用したスイーツやマヨネーズ(400円)なども販売しています。定番商品の一つが、オリジナルのプリン(300円)で、花兄園ファームの卵と牛乳、北海道産てんさい糖、無添加純生クリームのみで仕上げられており、卵の濃厚なおいしさが楽しめます。
また、フワフワしっとり食感のシフォンケーキ(300円)などの焼き菓子もおすすめ。こだわりの卵のおいしさを気軽に味わうことができます!
宮城県大崎市鹿島台船越字山古屋前沢1[ 地図 ]
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Tel. 0229-25-6227
鹿島台地区の特産品「デリシャストマト(玉光デリシャス)」を生産している「デリシャスファーム」。栽培が難しく、生産量が少ないことから「幻の品種」といわれるデリシャストマトは糖度の高さが特徴。一般的なトマトの糖度が4~5度なのに対し、デリシャストマトは7~9度の高さ。ぎゅっと旨みが凝縮され、甘みと酸味のバランスも抜群です。
農園では予約制でミニトマトの収穫体験(生育状況により中止の場合あり)が楽しめる他、直売所とカフェも営業しています。直売所では農園で採れた新鮮なトマトをはじめ、デリシャストマトのおいしさが詰まった加工品を販売。ドレッシングやパスタソースなどの加工品は50種類を超え、一つずつ手作りされています。取材中には採れたてのトマトをキロ単位でまとめ買いするお客さんの姿も!
また、直売所に併設したファームカフェでは「デリシャストマトラーメン(1,100円)」や「トマトスープパスタ(1,100円)」といったフードメニューから、「トマトフロート」(550円)などのスイーツまで、デリシャストマトをふんだんに使った一品を味わうことができます。
宮城県大崎市鹿島台木間塚古館1[ 地図 ]
HP:http://www.delicious-farm.com
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Tel. 0229-56-3578
2022年10月に古川駅前にオープンし、高品質で色彩豊かなチョコレートが注目を集めている「久遠(くおん)チョコレート宮城古川店」。愛知県から全国に店舗を展開する久遠チョコレートの中で、東北唯一の店舗です。
久遠チョコレートの特徴の一つが、多様な人たちが働いていること。障がい者がチョコレート作りに携わることで、障がい者雇用の課題解決を目指しており、宮城古川店でも就労継続支援B型事業所の製造拠点が併設しています。
チョコレートはカカオをはじめ、ドライフルーツやナッツなど世界中から素材を厳選し、一つひとつ手作業で丁寧に仕上げられています。看板商品の一つが「QUONテリーヌ」(270円~)。世界各国のカカオと日本各地の食材のマリアージュが楽しめるチョコレートで、ゆずやほうじ茶、道明寺、ベリーなど、多彩なラインナップが並び、期間限定の商品も数多く登場します。宮城古川店ではナッツ類のテリーヌが売れ筋です。
イチゴやリンゴなどのドライフルーツをチョコレートで包んだ「QUONフルーツ」(フルーツミニパック443円)も人気です。店頭では生チョコのような濃厚な味わいをドリンクで楽しめる「ショコラショー」(ホット465円、アイス443円)、アイスにチョコレートをその場でコーティングする「至高のアイス」(389円)などのカフェメニューをテイクアウトできます。
また、同店のおしゃれなパッケージやショッパーも魅力。手土産にも最適なチョコレートです。
宮城県大崎市古川駅前大通3-1-1 内野ビル101[ 地図 ]
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Tel. 0229-25-5236
松山公民館内にあり、「歴史展示室」と「フランク永井展示室」から構成されている「松山ふるさと歴史館」。歴史展示室は、仙台藩の重臣であった茂庭家に関連する資料を中心に、松山地区の歴史を年代ごとに紹介。定期的に企画展も開催しています。
貴重な資料の一つが、茂庭家に伝わる飾り鞘のついた槍。徳川家康公から賜わったといわれ、中央部に白、上下に黒の羽根が付いていることから「中白鳥毛槍(なかしろとりけやり)」と名付けられ、伊達家中行列の名物と呼ばれました。
2022年4月にはリニューアルオープン。松山の刀匠・八代目法華三郎信房氏の日本有数ともいわれる名刀と、九代目が2022年に作刀した太刀を展示しています。古くから受け継がれてきた「大和伝保昌派」の技は必見です。
フランク永井展示室では松山地区出身で、昭和歌謡界を代表するフランク永井の軌跡を紹介。日本レコード大賞や有線放送大賞などの賞牌や賞状、シングルレコードや愛用品などを展示するコーナーが設けられており、ステージで歌っている姿を映像で見ることができる、ライブラリーコーナーもあります。
宮城県大崎市松山千石字松山428(松山公民館内)[ 地図 ]
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