みやとりっぷ
Vol.046

商店街に集まる個性的な店舗の魅力や
豊かな自然、伝統の技に触れる栗原市の旅。

地域のシンボル・栗駒山の麓にある「六日町通り商店街」のほか、栗原市には豊かな自然を感じ、伝統の技を体験できる空間など、個性的な魅力が盛りだくさん!お気に入りの一品やスポットを見つけに、ぜひ栗原へ!

※記載の情報が現況と異なる場合がございます。お出掛けの際には事前にご確認ください。

※価格はすべて税込です。

このページでご紹介するスポット

  1. 自然の恵みと脅威を学ぶ「栗駒山麓ジオパークビジターセンター」
  2. 老舗でミニ畳作り体験に挑戦!「愛畳工房(只見工業所)」
  3. 焙煎したてのコーヒー豆が手に入る「ムヨカ珈琲ロースタリー」
  4. ほっこりするハンドメイド作品がずらり「ねこの森雑貨店」
  5. 個性的な本との出会いが楽しい!「六日町ナマケモノ書店」
  6. 本格的なアウトドアグッズが揃う「ourthing 山と暮らしの道具店」

自然の恵みと脅威を学ぶ
「栗駒山麓ジオパークビジターセンター」

「栗駒山麓ジオパークビジターセンター」は、2015年9月に日本ジオパークに認定された栗駒山麓ジオパークについて学べる活動拠点施設です。

ジオパークとはダイナミックな地球の活動によって誕生した、科学的に価値のある地質や景観が大切に守られ、教育や持続可能な開発に活用されている地域のこと。栗駒山から伊豆沼・内沼などを含む、栗原市一帯がジオパークとして認定を受けています。

旧栗駒小学校の校舎を改装したビジターセンターでは「自然災害との共生と豊穣の大地の物語」をテーマにジオラマや展示、映像などで、その成り立ちや災害の教訓などを学ぶことができます。

ビジターセンターには3つの展示室があり、展示室1のテーマは「大地のいとなみ」。地域のシンボル・栗駒山から水田の広がる平野部まで、栗駒山麓ジオパークの大地の歴史を、パネルを用いて1億年前から現在までの壮大なスケールで紹介しています。

展示室2のテーマは「大地の物語」。栗駒山麓ジオパークの特徴の一つは標高1,626mの栗駒山から、標高約1.8mの伊豆沼・内沼周辺まで東西40kmという短い距離で風景が大きく変わること。この展示室では平野部、丘陵・段丘部、山腹・山麓部、栗駒山本体部のゾーンに分け、成り立ちと見どころを紹介しています。

それぞれのゾーンを象徴するジオラマや展示からは、各地の見所を知ることができるほか、床一面に広がる空中写真は、栗駒山麓ジオパークを鳥の目線で眺めることができ、地形の特徴や、自然と人々の営みの広がりを実感できます。

展示室3のテーマは「自然の脅威と防災」。2008年の岩手・宮城内陸地震をはじめ、この地域で発生してきたさまざまな自然災害の記録と経験を、今後の防災・減災につなげるための展示で構成しています。パネルと連動した体験展示では、防災・減災について自分たちに何ができるのかを考えることができます。

また、かつての多目的教室を活用したシアターには、壁面と床面に400インチ2画面の巨大スクリーンを設置。栗駒山麓ジオパークのきっかけとなった震災の記憶と、その大地の成り立ちを追った物語を迫力満点の映像で体験することができます。

夏休みには、子どもたちを対象にしたイベントも開催され、大人から子どもまで栗駒山麓ジオパークについて楽しく学ぶことができます。

栗駒山麓ジオパークビジターセンター

宮城県栗原市栗駒松倉東貴船5番地(旧栗駒小学校)[ 地図

HP:https://www.kuriharacity.jp/geopark/

●お問い合わせ

Tel. 0228-24-8836(栗原市役所 商工観光部 ジオパーク推進室)

老舗でミニ畳作り体験に挑戦!
「愛畳工房(只見工業所)」

若柳地区にある「只見工業所」は、天保7年(1836年)創業。代々、畳業を営んでいたことから「畳屋」がなまって「只見」という名字になったという歴史ある畳屋です。

この老舗が運営する「愛畳(あいじょう)工房」では畳のマウスパッドなど、新感覚のアイテムを制作しており、その取り組みの一環として、珍しいミニ畳作り体験(予約制)を実施。世界に一つだけのオリジナル畳を作ることができ、子どもからお年寄り、外国人観光客まで、さまざまなお客さんに人気です。

ミニ畳作りは、200種類以上もの柄がある畳の縁(へり)を選ぶことからスタート。これだけで何十分も悩むお客さんもいるそうですが、さらに畳表の素材も熊本産のい草や、和紙、カラー表など約15種類から選べます。

その後は選んだ縁や畳表を、実際に職人が使用する畳針などの道具を使って取り付け。スタッフの丁寧な指導のもと、職人気分を楽しむことができます。

体験が終了したら、工房隣接の店内で自身の手で作ったミニ畳をコースター代わりに、お茶とお菓子をいただくティータイムを。い草の爽やかな香りの中、リラックスした時間を過ごすことができます。

愛畳工房(只見工業所)

宮城県栗原市若柳字川北片町54番地[ 地図

HP:https://www.tadami.co.jp

●お問い合わせ

Tel. 0228-32-3356(只見工業所)

焙煎したてのコーヒー豆が手に入る
「ムヨカ珈琲ロースタリー」

栗駒地区にあり、個性的な店舗が並ぶ「六日町通り商店街」に店を構える「ムヨカ珈琲ロースタリー」。「ムヨカ」とは地元の人たちのなまりで「六日」のこと。同店は、風の沢ミュージアム(茅葺き古民家)の維持を目的の一つとして、クラウドファンディングでの支援をもとに2023年4月にオープンしたコーヒー豆の焙煎所です。

品質が良く、買いやすい価格で日用品としての「珈琲の民藝」をコンセプトにした同店の大きなこだわりの一つは、新鮮なコーヒー豆を販売すること。一般的にコーヒー豆は焙煎した日から香りが変化するといわれており、同店では、その変化を楽しんでもらうために焙煎して7日以内の豆のみを販売しています。

また、酸味・苦み・甘味などの味を決める要因となる、コーヒー豆の焙煎度合いにもこだわっており、世界基準で8段階ある度合いのうち、同店では最も深いローストから順に、6段階のローストを取り揃えています。

コーヒー豆は世界各国の産地のものがセレクトされており、期間限定でその国ごとのコーヒー豆をフィーチャーした企画も。取材時には、「歴史から見る珈琲シリーズ」として、コーヒー豆栽培の歴史を辿り、現在生産量世界トップ10に入るインドのコーヒー豆が特集されていました。

さらにコーヒーとのマリアージュが楽しめるスイーツとして、商店街に移住してきた女性が作っているオーガニックスパイスクッキーも量り売りで販売。世界のコーヒー豆から、地域の味わいまで、さまざまなおいしさに出会うことができます。

ムヨカ珈琲ロースタリー

宮城県栗原市栗駒岩ケ崎六日町51[ 地図

HP:https://muyokacoffee.stores.jp

●お問い合わせ

Tel. 090-4949-2043

ほっこりするハンドメイド作品がずらり
「ねこの森雑貨店」

六日町通り商店街にあるアトリエショップ「ねこの森雑貨店」。店内には見ているだけでほっこりとする雑貨がたくさん並んでいます。

2019年に同店をオープンしたのは、NEKOSAN(ねこさん)の作家名でハンドメイド作品を手掛けている店主の髙橋さん。仙台から移住するにあたって見つけた空き家が、たまたま元店舗だったという縁から「せっかくお店があるなら…」と長年、趣味として取り組んでいたハンドメイド作品の雑貨店を開きました。

羊毛フェルトで作ったさまざまアイテムやアクセサリー、文房具、絵画などの商品は、ほぼすべて髙橋さんが手作りしたもの。「栗原でこんなもの手に入るの?」と思うような魅力的な作品づくりを心がけていると教えてくれました。

イラストも手掛ける髙橋さんは、個性的なオリジナルキャラクターも次々と生み出しており、山形県米沢市の伝統民芸品・相良人形をモチーフにした「ねことたこ。」「ビーバーくん」「レモンさん」など、ゆるくてかわいらしいキャラクターが人気です。

雑貨好きな方は、ぜひ一点ものの作品との出会いを探しに、同店を訪れてみてはいかがでしょうか?

ねこの森雑貨店

宮城県栗原市栗駒岩ケ崎六日町107[ 地図

HP:https://ydk012.stores.jp

●お問い合わせ

Instagram:https://www.instagram.com/nekosan_ydk1229/

個性的な本との出会いが楽しい!
「六日町ナマケモノ書店」

六日町通り商店街に2021年にオープンした「六日町ナマケモノ書店」。「震災後、がんばる時間が長かったので、のんびりした気持ちになれる空間にしたくて『大人の休み時間』をテーマに本や雑貨をセレクトしています」とユニークな店名の由来を話してくれたのは店主の千田さんです。

千田さんは地域おこし協力隊として栗原市に移住し、六日町通り商店街の空き店舗の活性化に従事し、「昔から本屋にいるのが好きだったから」とご自身でもこの店を開きました。店内には新刊書、古本をはじめ、zineやリトルプレスと呼ばれる小規模で出版する本や雑誌などの風変わりな本と「なるべく、くだらないものを選んだ」と千田さんが話す雑貨が並べられています。

店の新刊は、なかなか他では見ないよう本ばかり。それぞれの本のタイトルやテーマを見ているだけでも楽しく、何冊も手に取ってしまいます。千田さんは「わざわざ店まで足を運んでもらうので、ネットですぐに検索できたり、ベストセラーになっているような本よりも、あまり知られていない魅力的な本を選んでいます」と説明してくれました。

古本コーナーには、一棚ずつ個人に貸し出している「一棚古本」も。こだわりと個性あふれる古本の数々に、棚ごとにファンの人もおり、「今日は新しい古本が置かれているかな」と楽しみにしている人もいるそうです。

本と雑貨が置かれているスペースの奥には、地域の方々のハンドメイド作品などを販売するシェアショップ「だいたい十三里商店」、フリースペースの「大人の部室」、本やマンガが読める「図書室コーナー」も設置されています。同店でゆっくりと本を読みながら、ひと息ついてみてはいかがでしょうか。

六日町ナマケモノ書店

宮城県栗原市栗駒岩ケ崎六日町56[ 地図

HP:https://slothbooks.stores.jp

●お問い合わせ

Tel. 070-9041-1947

本格的なアウトドアグッズが揃う
「ourthing 山と暮らしの道具店」

六日町通り商店街にある、種苗店の店名が書かれた立派な看板が掲げられた店舗。しかし店内には、アウトドアと生活雑貨がずらりと並んでいます。「以前、ここで営業していた店の看板をそのままにしてるんですよ」と笑うのは「ourthing 山と暮らしの道具店」を2017年にオープンした蘇武さんです。

仙台で勤務していた蘇武さんは実家の米農家を継ぐために、栗原にUターン。農業をしながら、これまでアパレルの企画・生産やグラフィックデザイン、そしてアウトドアブランドの仕入れ、販売などをして培ったノウハウや人脈を生かし、趣味の登山やアウトドアのグッズを取り扱う同店を開きました。

店ではourthingのオリジナルアイテムをはじめ、蘇武さんがセレクトした本格的なアウトドアグッズ、奥様が選んだ天然素材などを使った生活雑貨を販売しています。「ourthingとは、そのまんま『私たちのこと』です。二人が好きな物を集めています」。

店には栗駒山からの登山帰りの人や、アウトドア好きの人が東北全域から集まるそう。蘇武さんはお客さんと気さくにコミュニケーションを取りながら、商品の説明などを行っていました。蘇武さんは「アウトドア好きの人に、ぜひ気軽に来て欲しいですね」と話してくれました。

ourthing 山と暮らしの道具店

宮城県栗原市栗駒岩ヶ崎六日町95−2[ 地図

HP:https://yamatokurashi.com

●お問い合わせ

Tel. 0228-24-8305

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