Vol.052
仙台市中心部から車で30分ほどの距離にある川崎町には、近年、個性豊かな店舗や施設が次々とオープン!カフェや雑貨店、地域の文化が感じられる建物など、足を運びたいスポットをご紹介します。
※記載の情報が現況と異なる場合がございます。お出掛けの際には事前にご確認ください。
※価格はすべて税込です。
古民家付きの店舗を改装し、2024年7月にオープンした「USED FUNNY SHOP グーチョキパン」。店内には日本製・アメリカ製のものを中心に、レトロな雑貨やおもちゃ、家具、古着、本、レコードなど、ユニークなアイテムが所狭しと飾られています。
「売れそうなものよりも、かわいかったり、かっこよかったり、自分のツボにはまったアイテムを集めています」と話すのは、店主の鈴木さんです。
鈴木さんは小学4年生の頃から、アメリカのお菓子などのデザインや色使いに惹かれ、中学生の頃からは国内外の雑貨やおもちゃなどを買い集めるように。海外や日本各地を旅しながら、さまざまなものを探していたそうです。
そうして集めたアイテムは友人などに披露していたものの「収納しきれなくなるほどの量になってしまって(笑)」と、以前から頭の片隅で考えていたという店舗を開きました。
「子どもはもちろんですが、大人も童心に帰れるように『大人の駄菓子屋』を目指しています。まだまだ自分の好みや感性を表現しきれていない部分も多いので、もっと店を広げて、さまざまな商品を並べたいですね」と今後について語ってくれました。
なお、店舗は土日に営業しているほか、平日はインスタグラムのDMで予約すると対応してもらえます。鈴木さんとの会話を楽しみながら、懐かしいものや、新鮮なものなど、お気に入りの一品を探してみてください。
宮城県柴田郡川崎町大字前川字中町12-1[ 地図 ]
HP:https://goo-choki-pan.hp.peraichi.com/0707/
●お問い合わせ
Instagram:https://www.instagram.com/goo_choki_pan_sendai/
みちのく杜の湖畔公園に隣接する国道286号沿いに、2024年5月にオープンした「Ono de cafe」。同店を開いたのは、「生まれ育った川崎町を盛り上げたいと思い、この道沿いになかったカフェを始めることにしました」と話す地元出身の宍戸さんです。
モダンな雰囲気の店内では、窓の外に広がる自然豊かな景色を眺めながら、川崎町らしさを大切にしているという宍戸さんこだわりのコーヒーやフードメニューをいただくことができます。
オリジナルブレンドのコーヒーは2種類。「Tsunenaga」は川崎町出身でチョコレートを日本に初めて持ち込んだとされる支倉常長をイメージした、ナッツのような香ばしさと甘味が楽しめる一杯で、「Syakunage」は町花であるシャクナゲをイメージし、華やかな風味に仕上げられています(各600円)。
また、店内で抽出したエスプレッソにホイップクリーム、チョコクッキーとチョコレートソースを加えた「ツネナガシェイク」(830円)もおすすめ。
さらに宍戸さんの実家で栽培している野菜を使った川崎町産たまごサンド(650円)や、季節ごとの限定メニューなどでも川崎町や周辺地域にちなんだ味わいを堪能することができます。
また、保存料や白砂糖などを使わずに、お菓子職人が一つ一つ丁寧に作った焼き菓子も人気です。宍戸さんは「地域のみなさんに親しんでいただきながら、観光客の方々も一休みできるようなスポットにしていきたいですね」と話してくれました。
宮城県柴田郡川崎町小野湯田36-1[ 地図 ]
●お問い合わせ
Instagram:https://www.instagram.com/ono_de_cafe/
旧川内小学校の校舎を活用し、ボルダリングやスケートボード、パルクールといったアーバンスポーツを楽しめる複合施設「ikuto」内で営業する「kawauchi café」。
同店はモーグルでオリンピックにも出場した遠藤尚さんがオーナーとなり、地域の憩いの場となることを目指して、2022年9月にオープン。旧職員室を改装した店内に置かれた机や棚など木の温もりが感じられる家具は、すべて遠藤さんが手作りしたものです。
カフェの看板商品の一つは、川崎町内の酒蔵でも使われている地下水で淹れる、本格的なドリップコーヒーです。また、そのコーヒーの中にコーヒーゼリーが入った「食べる本格コーヒー」もおすすめ。「キャラメルとラテ」「ヘーゼルナッツ」「オレンジコーヒー」などバラエティ豊かな種類から選ぶことができ、さまざまな味わいとゼリーの食感が楽しい一杯です。
また、ボリューム満点の「昔ながらのナポリタン」(800円)や、米粉やおからを使ったデザートなども充実。店の前には開放的なドッグパークも整備されており、愛犬家にもおすすめのスポットです。
宮城県柴田郡川崎町川内天神前257-1(ikuto内)[ 地図 ]
HP:https://www.ksp-wjm-totalsupportsport.com/kawauchi-cafe
●お問い合わせ
Tel. 0224-87-8727(ikuto)
2023年に川内地区に移転オープンした「たべること くらすこと SOW」は、オーガニック食品や手仕事品、フェアトレード(開発途上国の商品を労働に見合った適正な価格で購入し、生産者を支援する仕組み)商品を中心とする衣料品などを扱うセレクトショップです。
同店を開いたのは、川崎町の地域おこし協力隊として活動していた佐藤さん。「昔ながらの調味料や安心して食べられる食品、伝統的な手仕事など、生産者さんの顔が見えたり、作り手のストーリーが読み取れるものを選ぶことを大切にしています」と話してくれました。
SOWおすすめの商品の一つが、パイナップルやいちじくなど、さまざまな種類のドライフルーツ。保存料や着色料、砂糖など添加物を一切使用せず、有機栽培などで育てられた素材そのままの味わいを楽しむことができます。
また、多彩な種類が揃ったナッツや、リピーターが多いという有機チョコレートなど、安心して口にできる食品が店内に幅広くラインナップ。容器を持参することで1%割引になるサービスもあります。
専用機器を使って、自分で搾るピーナッツバターやアーモンドバターも人気です。「素材以外は調味料なども入っていませんが、ローストしてあるため香り高く、ほのかに甘いので、そのまま食べる方も多いですね。また、はちみつやメープルで甘味を足したり、ピーナッツバターは野菜に和えたり、しゃぶしゃぶなどのタレにしたりと、料理に使う方も多くいます」と佐藤さんは語りました。
雑貨は佐藤さんが作り手の手仕事に惚れ込んだ商品に加え、川崎町で作られている竹細工や和紙といった伝統的な工芸品も並んでいます。
また、地域でとれる旬の野菜や、人気パン店の天然酵母パンなどが販売されることも。他店とコラボレーションしたイベントなども、よく開催しています。佐藤さんは「いずれ販売だけではなく、店で料理やコーヒーを味わったり、たくさんの人がより寛げるような空間にしたいですね」と話してくれました。
なお、営業時間は基本的に月・金・土・日曜日ですが、イベントへの出店などで店舗が休みになることもあるので、店のインスタグラム (@sow_no_coto)で情報をチェックしてお出かけください。
宮城県川崎町川内大原前151-8[ 地図 ]
●お問い合わせ
Tel. 090-9532-3636
開湯490余年の歴史を誇り、歴代の伊達家藩主に愛された青根温泉。この温泉郷のシンボルとなっているのが「青根洋館/古賀政男資料館」です。
レトロな佇まいが目を引くこの洋館は、元々、明治末期に宜教師の住宅として仙台市内に建てられたもの。1959年に当地に移築し、1階は観光案内所とカフェ、2階は国民栄誉賞を受賞した昭和の作曲家・古賀政男の資料館になっています。
1階では大正ロマンの香りを残す建物内で、コーヒーやアイスクリームなどの軽食をとって休憩することができます。また、川崎町のパンフレットなども置かれ、町内外の観光情報を入手することもできます。
2階は青根温泉と縁がある古賀政男氏を紹介する「古賀政男資料館」になっています。1928年に古賀氏がここに滞在し、その時の体験をもとに昭和の名曲「影を慕いて」が生まれました。資料館では書物や楽器といった資料や展示パネルなどから、作曲家として名を馳せた古賀氏の魅力に触れることができます。
なお、青根洋館への入館は無料です。気軽に訪れて休みながら、ノスタルジックな気分に浸ってみてはいかがでしょうか。
宮城県柴田郡川崎町青根温泉10-1[ 地図 ]
●お問い合わせ
Tel. 0224-85-3122
ドーム型の外観が印象的な「みやぎ川崎 SPRING」は、地方創生の拠点として2017年にオープン。この施設は川崎町の地域おこし協力隊が運営し、移住定住・起業希望者の総合窓口、川崎町観光協会の窓口のほか、コワーキングスペースやミーティングルームなども設置されています。
「SPRING」という施設名の由来は、人と人が繋がり大きな「輪(RING)」をつくることで、新しい「芽(SPROUT)」を生み出したいという思いから。
さらに「SPRING」には「春・バネ・泉」という意味が。春は「始まりの季節」、バネは「跳躍」、泉は「湧き上がる」を表現しており、この施設の存在が「新たな試みとして、地域課題解決のために跳躍し、大きなうねりとなって湧き上がるように」という願いが込められています。
「コワーキングドーム」と名付けられた建物には、コワーキングスペースやミーティングルームが設置されており、自然豊かな川崎町でのワーケーションや集中してデスクワークをしたい時などに便利。オンラインでの打ち合わせなどにはホワイトボードやモニターを完備したミーティングルームがおすすめです。
また、みやぎ川崎 SPRINGでは、不定期で川崎町の魅力を発信するイベントやワークショップを開催。施設内にある川崎町観光協会では、川崎町の観光やイベント情報の発信のほか、川崎町土産に最適な観光PRキャラクター「チョコえもん」グッズなども販売しています。
宮城県柴田郡川崎町大字川内字北川原山238-7[ 地図 ]
HP:https://www.town.kawasaki.miyagi.jp/site/spring/
●お問い合わせ
Tel. 0224-51-8789
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