みやとりっぷ
Vol.060

歴史や文化、個性が交わる、
村田町のスポット巡り。

「蔵の町並み」をはじめ、時代を越えて大切に受け継がれてきた魅力がそこかしこに残る村田町。一方で、現代の感性が光るユニークなスポットも点在しています。歴史や文化、個性が交わる現地を巡り、新たな体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。

※記載の情報が現況と異なる場合がございます。お出掛けの際には事前にご確認ください。

※価格はすべて税込です。

このページでご紹介するスポット

  1. モータースポーツと地域の魅力を体感「SUGO CAFÉ(スゴーカフェ)」
  2. 蔵の町並みの情報発信拠点「ヤマニ邸(蔵の観光案内所)」
  3. 歴史ある蔵で味わう創作イタリアン「蔵TORIA Kitchen Yu(クラットリア キッチン ユー)」
  4. 蔵王の新鮮な卵のおいしさを!「森の芽ぶき たまご舎ファームファクトリー」
  5. 宙吹きガラスの魅力に触れる「ガラス工房 Kirlo(キルロ)」
  6. 昔話の世界に浸る「姥ヶ懐(うばがふところ) 民話の里」

モータースポーツと地域の魅力を体感
「SUGO CAFÉ(スゴーカフェ)」

東北のモータースポーツの聖地「スポーツランドSUGO」に、2023年に誕生した「SUGO CAFÉ」。より多くの人にスポーツランドSUGOやモータースポーツの魅力に触れてもらいたいと、メインゲートのすぐ近くにある駐車場内で営業しており、入場料がかからずに入店できます。

店内には実際にレースで使われたバイクやヘルメット、写真パネルなどが展示され、まるで小さなミュージアムのよう。村田町の名産品とコラボレーションしたSUGOオリジナルグッズやお菓子、2025年5月に開業50周年を迎えたSUGOの記念グッズなどが販売されており、お土産探しにもぴったりです。

また、カフェメニューも充実。村田町の地酒「乾坤一」の酒粕や桜中(さくらなか)味噌、グリーンパール納豆といった地元の発酵食品を活かしたカレーやパスタ、ソフトクリームなどのオリジナルメニューが揃っています。さらに、A5ランクの村田町産仙台牛を使った「仙台牛合い挽ハンバーグ」(1,690円)など、ここでしか味わえない一皿も魅力です。

カフェの前にはバイクや車を停められるスペースがあり、SUGOの大きな看板を背景に記念写真を撮る人も。テラス席はペットの同伴も可能です。
レース観戦前後のひと休みやドライブ途中の立ち寄りスポットとして、村田町の新たな名所となっています。

SUGO CAFÉ

宮城県柴田郡村田町菅生6-1 スポーツランドSUGO M駐車場内[ 地図

HP:https://www.sportsland-sugo.co.jp/news/other/post_6960.html

●お問い合わせ

Tel. 0224-83-3111(スポーツランドSUGO)

蔵の町並みの情報発信拠点
「ヤマニ邸(蔵の観光案内所)」

江戸時代から昭和にかけて、仙台と山形を結ぶ交易の要衝として栄えた村田町。白壁土蔵や重厚な店蔵が軒を連ねる「蔵の町並み」は、重要伝統的建造物群保存地区に選定され、その歴史ある景観が人々を魅了しています。

町並みの一画に建つのが「ヤマニ邸(蔵の観光案内所)」。明治29(1896)年に建てられ、長く商家として使われてきたこの建物は、村田町の商人文化を今に伝える貴重な存在です。現在は観光案内所として活用され、地域の魅力を発信する拠点となっています。

ヤマニ邸は元々村田町の豪商・大沼正七家の分家にあたる大沼孫十郎の旧宅。街道を挟んで向かい側には、本家の旧大沼家住宅(村田商人やましょう記念館)が残されており、当時の商人たちの暮らしぶりを感じることができます。

この建物は2008年に村田町へ寄附され、観光施設「ヤマニ邸」として整備されました。由緒ある店蔵は「村田町歴史みらい館」の常設展示室に設置されている商家のモデルにもなっています。

施設内では、村田町をはじめ周辺の地域に関するパンフレットが取り揃えられ、旅の情報収集に最適。また、村田町の観光PRキャラクター「くらりん」のオリジナルグッズや地元ならではの商品も取り扱っています。

さらにレンタル着物による着付け体験も可能で、和装姿で蔵の町並みを散策すれば、まるで明治時代にタイムスリップしたかのような気分を味わえます。

また、ヤマニ邸では、旧大沼家住宅(村田商人やましょう記念館)の見学案内も行っており、タイミングが合えばスタッフの方が施設をガイドしてくれることも。商人の町・村田の歴史と文化に触れることができます。

ヤマニ邸(蔵の観光案内所)

宮城県柴田郡村田町大字村田字町31[ 地図

HP:http://yamani.main.jp

●お問い合わせ

Tel. 0224-86-3404

歴史ある蔵で味わう創作イタリアン
「蔵TORIA Kitchen Yu(クラットリア キッチン ユー)」

「蔵の町並み」の中に、2023年11月にオープンした「蔵TORIA Kitchen Yu(クラットリア キッチン ユー)」。明治時代に立てられた蔵をリノベーションした店内は、梁や柱に往時の面影を残しており、趣ある空間で創作イタリアンを味わうことができます。

「地産地消をモットーに村田町や宮城の旬の野菜、魚介をふんだんに使っています」と話すのは、店長シェフを務める森田さん。同店では「一口目を食べたときよりも、一皿を食べ終わったときの満足度を大切にしたい」と油や塩気を抑え、からだにやさしい調理法を心掛けています。

人気のランチメニューは手ごろな値段で本格的な味を楽しめる週替わりの「パスタランチ」(1,000円)。その他にもピザやチキンステーキ、スイーツといったメニューが豊富にラインナップしており、夜にはディナー営業も。平日は地元の人々、週末には観光客が多く足を運びます。

約7年前に地域おこし協力隊として村田町に移住し、蔵の町並みの活性化に携わってきたという森田さんは「地元の子どもたちをはじめ、地域内外の多くの方に料理を食べに訪れていただき、それをきっかけに、町に新しいにぎわいが生まれることを願っています」と語ります。
村田町の長い歴史や奥深い文化を感じながら、おいしい創作イタリアンを楽しんでみてはいかがでしょうか。

蔵TORIA Kitchen Yu(クラットリア キッチン ユー)

宮城県柴田郡村田町村田字町182​[ 地図

HP:https://kitchen-yu.ivalue.info

●お問い合わせ

Tel. 0224-87-9311

蔵王の新鮮な卵のおいしさを!
「森の芽ぶき たまご舎ファームファクトリー」

東北自動車道・村田インターチェンジからすぐの場所にある「森の芽ぶき たまご舎 ファームファクトリー」。併設する工場で作られる「森の芽ぶき たまご舎」の卵を使った商品が並び、カフェレストランでは多彩な卵料理を味わうことができます。

森の芽ぶき たまご舎では、360日以内に産まれた若鶏の卵のみを使用しています。蔵王の豊かな自然の中でヨモギや海薬、米酢液などを配合した飼料で育てられた鶏の卵は、臭みがなくコクのある卵になります。

施設内にある「とりたて卵の直売所 早起きコッコ」では、養鶏場から直送された新鮮な卵が並びます。直売所ならではの量り売りも行われており、大量に購入していく常連客も多いそうです。

店ではたまご舎の卵を使ったお菓子類も充実しており、「黄金のたまごカステラ」(250円)や「黄金のたまごマドレーヌ」(260円)、「蔵王のたまごプリン」(318円)といった、人気商品が並びます。

また、ファームファクトリー限定で味わえるのが「王様のカスタード」(320円)。注文が入ってから焼きたて生地に詰められるカスタードクリームは濃厚で、甘みと香りが口いっぱいに広がります。

併設のカフェレストランでは、たまご舎の卵の味わいを堪能できるメニューが充実。
「THE たまごかけご飯 食べ比べセット」(990円)や「炭火焼鶏と産みたての卵の親子丼」(1,650円)、「産みたて卵のとろけるデミグラスソースのオムライス」(Mサイズ 1,342円)といったランチメニューのほか、“たまごパウダー”をかけた「ひよこソフトクリーム」(420円)も人気です。さらに季節ごとに変わるスイーツやドリンクも登場し、訪れるたびに卵の新しいおいしさに出会うことができます。

森の芽ぶき たまご舎ファームファクトリー

宮城県柴田郡村田町大字村田字迫91-15[ 地図

HP:https://www.tamagoya.gr.jp/?tid=2&mode=f12

●お問い合わせ

Tel. 0224-82-1811

宙吹きガラスの魅力に触れる
「ガラス工房 Kirlo(キルロ)」

ガラス作家の志賀英二さんとまつださゆりさんご夫妻が営むプライベートスタジオ「ガラス工房 Kirlo(キルロ)」。豊かな自然が息づく里山に佇む工房では、食器・花器・アクセサリー・オブジェといった普段使いのものから、オリジナルデザインの贈答品・記念品まで宙吹きガラスの作品を制作・販売しています。

仙台市出身の志賀さんがガラスに出会ったのは、多摩美術大学に入学したことがきっかけ。初めてガラス作りを体験した際に「すぐに形になるのが自分に合っている」と直感し、その奥深い世界に惹かれていきました。

卒業後は東京にある著名なガラス工房で10年間修業を重ね、感性と技術を磨いた志賀さん。2005年に「地元でガラス工房を開きたい」という以前からの夢を叶えるため、幼い頃から馴染みのあった村田町へ移住。古民家を改装し、念願の工房を構えました。

「他の人が作らないようなものを生み出したいと思っています」と話す志賀さんの作品の特徴は、代名詞にもなっている独自の「うずまき模様」。一目見ただけで志賀さんの作品と分かるこの模様をオブジェや器に取り入れています。一方、まつださんの作品は温かみと遊び心のあるデザインが魅力で、それぞれ個性豊かな作品が多くのファンを魅了しています。

Kirloでは予約制の宙吹きガラス体験も人気で、グラスや一輪挿しなどを作ることができます。体験では志賀さんとまつださんが丁寧にサポートしてくれるため、初心者でも安心です。観光の思い出や贈り物に、世界にひとつだけのガラス作品はいかがでしょうか。

ガラス工房 Kirlo(キルロ)

宮城県柴田郡村田町足立漆坊82[ 地図

HP:https://eijiglass.wixsite.com/kirlo

●お問い合わせ

Tel. 0224-83-6255

昔話の世界に浸る
「姥ヶ懐(うばがふところ) 民話の里」

鬼にまつわる伝説が多く残る村田町。なかでも姥ヶ懐地区では、かつて家に逃げ込んだ鬼を絶対に逃さないという言い伝えから、節分の際に「福は内、鬼も内」と唱える風習が受け継がれているそうです。

そんな姥ヶ懐地区にあるのが「姥ヶ懐 民話の里」。自然豊かな敷地には「民話伝承館・ふるさとおとぎ苑」をはじめ、大小それぞれの車輪が同じ向きで仲睦まじく回る「日本一の夫婦水車」、週末には地域の産品が並ぶ産直館や、手打ち蕎麦が味わえるそば処といった施設が点在しています。

のどかな里山の風景に溶け込むように建つ茅葺き屋根の古民家が「民話伝承館・ふるさとおとぎ苑」。この建物は町指定文化財に選ばれている「旧八巻家住宅」で、江戸時代工期から末期頃に建てられたもの。当初は菅生神社の近くにあり、一時期は神社の社務所や寺小屋として使われたといわれています。
この貴重な建物を、村田町や東北地方に残る昔話や逸話を後世へ語り継ぐ場として活用しています。

内部には昔の暮らしを再現した展示のほか、姥ヶ懐地区で語り継がれてきた平安時代の武将・渡辺綱の鬼退治伝説「姥ヶ懐と渡邊の綱」のワンシーンを紹介。訪れる人を昔話の世界へと誘います。

また、この鬼退治伝説をはじめ、「姥捨山」や「座敷童子」といった物語を、「民話の里 民話の会」の語り部が臨場感たっぷりに語るプログラムも(予約制)。趣ある古民家で耳を傾ければ、村田町に息づく民話と文化の魅力にたっぷりと浸ることができます。

姥ヶ懐 民話の里

宮城県柴田郡村田町大字小泉字肬石2[ 地図

●お問い合わせ

Tel. 0224-83-4140

村田町のみやとりっぷマップ

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